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2022年に、全国63省・市のうち25省・市にある企業441社に勤める約62万4800人の労働者が、労働時間の短縮や休職を余儀なくされていたことが、ベトナム労働組合総連盟の報告で明らかとなった。
これを背景に、一部地方では労働契約を解除されて、日々の生活費がなくなったことなどを理由に、労働者らが社会保険金(年金)の一括支払いを申請するケースが相次いでいる。
ベトナム労働組合総連盟の報告によると、2022年における労働者の平均月収は約750万VND(約4万4000円)で、前年に比べて+12.1%増加した。これは主に、労働契約に基づいた労働者の月額最低賃金が2022年7月1日から、約+6%引き上げられたためと考えられる。
2022年には、約12万2100社の企業が解散、または一時的に活動を停止し、これに伴い多くの労働者が失業した。全国で発生したストライキの数は前年比+58.2%増の144件に急増し、9万8000人以上の労働者が参加。ストライキは主に工業団地や輸出加工区、経済区で発生した。
労働組合は関連機関に対し、影響を受けている労働者に対する物資および精神的ケアなどの支援措置を確保するよう要請している。