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- PDP8を効果的に展開するための実施計画
- 30年までの投資優先事項を具体化
- ラオスから5000MW分の電力を輸入
ファム・ミン・チン首相は1日、「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」を実施するための計画を承認する首相決定第262号/QD-TTgを公布した。
PDP8は、チン首相が2023年5月に公布した首相決定第500号/QD-TTgで承認されたもので、PDP8実施計画はPDP8を効果的に展開するためのもの。
PDP8実施計画では、2030年までの投資優先事項を具体化している。このうち、種類別の出力合計は、◇ガス火力発電:1万4930MW、◇液化天然ガス(LNG)火力発電:2万2400MW、◇石炭火力発電:3万0127MW、◇コージェネレーション(熱電併給)や余熱利用、高炉ガスなど:2700MW、◇水力発電:2万9346MW、◇揚水発電:2400MWとする。
2030年までの再生可能エネルギー出力合計については、◇水力発電:2万9346MW、◇洋上風力発電:6000MW、◇陸上風力発電:2万1880MW、◇バイオマス発電:1088MW、◇廃棄物発電:1182MW、◇屋根置き太陽光発電:2600MW、◇太陽光電池の総蓄電容量:300MWとする。
また、ラオスから出力合計5000MW分の電力を輸入する。同国からの電力輸入価格がリーズナブルな時期には、必要に応じて8000MWに増やす。
再生可能エネルギー源の開発においては、海外への電力輸出の可能性のある場所(中部と南部)で開発されるプロジェクトを優先する。実現可能なプロジェクトがあれば、輸出規模を5000~1万MWとする。
なお、PDP8実施計画には、重要で投資が優先される送電網プロジェクト、近隣諸国に接続する送電網プロジェクトのリストなども網羅されている。