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- 延べ床面積2.1万m2、2400ラック設置
- 5本の海底ケーブルに接続、通信保証
- 冷却システムの管理にAI活用
国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は10日、ハノイ市タックタット郡のホアラックハイテクパーク内でベトナム最大規模のデータセンターを開業した。
データセンターは延べ床面積2万1000m2で、2400ラックを設置し、国内最大を誇る。データセンター規格「TIA-942」に従って設計されている。また、5本の海底ケーブルに接続しているため、継続的な通信が保証されている。
同施設は、香港上海銀行(HSBC)によるグリーン融資を受けており、電力消費量を最小限に抑える最新式の設備を導入している。さらに、冷却システムの管理に人工知能(AI)を活用するなどエネルギーの節約を実現し、環境への配慮にも取り組んでいる。
全国には約40か所のデータセンターがあるが、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、データセンターへの投資拡大が急務となっている。
ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)はこれに先立つ2023年10月、同ハイテクパーク内にデータセンターを開業した。延べ床面積2万3000m2で2000ラックを設置し、開業当時は国内最大規模だったが、今回のベトテルの新たなデータセンターに「国内最大規模」の座を譲ったことになる。