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- アップル、越で20万人以上の雇用創出
- 再生可能エネルギー開発の支援など要請
- 質の高い協力と投資活動をさらに促進
ファム・ミン・チン首相は政府官房で16日、ベトナムに出張中の米アップル社(Apple)のティム・クック最高経営責任者(CEO)と会見した。
チン首相はクックCEOとの再会に喜びを示すとともに、大量の雇用を創出しているアップルのベトナム事業を評価した。アップルがベトナム事業を開始して10年余りになるが、2024年4月現在、直接雇用やサプライチェーン、同社のiOSアプリ関連のエコシステムを通じて、ベトナムで20万人以上の雇用を創出している。
首相はまた、ベトナム・米国間の包括的・戦略的パートナーシップの実行の一環として、同社に対し、ベトナムの制度改善やグリーン開発、グリーン生産、風力発電や太陽光発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギー開発における支援、また質の高い人材の育成の支援を継続し、同社のグローバルなサプライチェーンにおけるベトナムの位置付けを高めるよう要請した。
首相はさらに、アップルのベトナム事業の発展を効果的に支援すべく、作業部会を設立すると述べた。
一方のクックCEOは、今回の出張でベトナムのイノベーションコミュニティが活力とエネルギーに満ち、力強く成長している様子を目の当たりにしたと述べた。同氏は首相が共有したベトナムの発展の方向性や目標を評価し、ベトナムにおいて質の高い協力と投資活動をさらに促進していきたい意を表明した。
アップルはこれに先立つ15日、同社の主要生産拠点の1つとされるベトナムのサプライチェーンのパートナー企業各社に対する支出を増やすと発表した。なお、具体的な金額や、このスキームによって恩恵を受けるパートナー企業の社名は明らかにされていない。