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- 8月末にCKD工場建設で提携覚書
- 現地生産切り替えで海外市場に対応
- 昨夏コンパクトSUV発売で越市場参入
中国の大手自動車メーカーである長城汽車(Great Wall Motor=GWM)はこのほど、地場タインアングループ(Thanh An Group)との提携により、ベトナムでコンプリート・ノックダウン(CKD)組立工場を建設すると発表した。稼働開始は2025年末を予定している。
双方はこれに先立つ今年8月末、工場建設に関する提携覚書を締結していた。なお、GWMは昨年8月、タインアングループを通じてコンパクトSUV「ハヴァルH6(Haval H6)」を発売してベトナム市場に参入した。同車種の販売価格は10億6900万VND(約620万円)。
同社はグローバルエコシステム構築に向けた戦略として、完成車の輸入から現地生産へと切り替える方針を取っている。これは、海外市場の需要の高まりに対応することが狙いとされる。
なお、同社は中国国内に10か所、海外に3か所の製造工場を持つほか、エクアドルとパキスタン、ウズベキスタン、ガーナ、インドネシア、マレーシアでノックダウン(KD)工場を展開している。