![]() (C) tuoitre ![]() |
- スーパーコンピュータ性能ランキング
- 日本のAIファクトリーが36位
- ベトナムのAIファクトリーが38位
世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「トップ500(TOP500)」の2025年6月版に、国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)が開発した2件のAIファクトリーがランクインした。
ランキングでは、日本のAIファクトリーが36位、ベトナムのAIファクトリーが38位にそれぞれランクインした。
「トップ500」は、1993年に3人の著名な高性能計算(HPC)研究者によって創設され、年2回発表される世界的に権威のあるランキングだ。政府機関や研究機関、民間企業が、ハードウェア性能、システム設計、最適化能力、大規模AI・科学技術演算への対応力を評価する指標として広く活用している。
FPTが日本に開設したAIファクトリーは14万6304コアを搭載し、リンパック(LINPACK)ベンチマークによる性能は49.85 PFlopsとなっている。一方、ベトナムのAIファクトリーは14万2240コアで46.65 PFlopsを達成した。いずれの施設も米エヌビディア・コーポレーション(NVIDIA Corporation)のInfiniBand NDR400ネットワークを採用し、高度なスケーラビリティと低遅延を実現している。
また、FPTはエヌビディア製の最新GPU「H200 Tensor Core GPU」を活用し、日本市場における商用AIクラウドサービスでトップの地位を確立している。米国のランディングAI(Landing AI)など、世界的なテクノロジー企業による採用実績もある。
FPTは今後5年間でさらに3件のAIファクトリーを世界各地に展開する計画を掲げており、ベトナムを地域のAIインフラをリードする存在へと成長させることを目指している。
今回の「トップ500」入りにより、ベトナムは初めて「AI先進国トップ15」に入り、米国、中国、日本、ドイツ、フランスと肩を並べる存在となった。