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- EVインフラの共同開発に関する覚書締結
- 主要都市でEVインフラ整備を共同推進
- 多岐にわたる分野での連携も視野
地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社、グリーンGSMフィリピン(Green GSM Philippines)および、V-GREENグローバル充電スタンド開発会社(V-GREEN)は7月30日、フィリピン最大の電力販売会社であるマニラ電力(メラルコ=MERALCO)との間で、同国でのEVインフラの共同開発に関する覚書(MOU)を締結した。
覚書によると、3社はマニラ首都圏をはじめとする主要都市を中心に、EV向けの公共充電ステーションの設置やEVタクシーの運用拠点の整備を共同で進める。また、太陽光発電の活用、EV技術の移転、技術者の育成、運用体制の強化など、多岐にわたる分野での連携も視野に入れる。
V-GREENは、ベトナム国内でビンファストの独占的パートナーとして数千か所に及ぶ充電ステーションを展開している。一方、グリーンGSMは全車両にビンファスト製EVを使用した配車プラットフォームを運営し、現在はフィリピンを戦略市場として海外展開を本格化させている。
今回の提携は、EVの製造・配車サービス・充電インフラという3分野の連携による、フィリピンにおけるEVエコシステムの確立に向けた重要な一歩とされている。環境負荷の低い次世代型交通モデルとして、今後の展開に注目が集まっている。