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- 建設の背景に電力システム運用の複雑化
- 敷地面積3810m2、投資総額約49億円
- 地上21階・地下3階建て、28年完成予定
商工省傘下の国家電力システム・電力市場管理会社(National Power System and Market Operator Company=NSMO)はハノイ市で20日、「国家電力システム制御センター・北部電力システム制御センター」の地鎮祭を行った。
同センターを建設する背景には、再生可能エネルギー比率の増加や原子力発電の導入、地域電力網の連携強化に伴い、電力システム運用が複雑化していることがある。
同センターは、面積3810m2の敷地に建設され、地上21階・地下3階建て、延床面積3万9000m2の施設となる。投資総額は8700億VND(約49億円)で、2028年の完成を予定している。
センターには440人以上の高度人材が勤務し、各種最新システムを統合する。稼働後は国の電力システムの「頭脳」として、透明かつ効率的な市場運営を実現する。
ベトナムの発電容量は、1995年の4000MWから2025年初頭には8万6000MW以上に増加した。これは、世界で22位、東南アジアでは最大の規模となっている。
同センターは、エネルギー安全保障の基盤となり、持続可能な成長を後押しすることが期待される。