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- 地場テレモールを通じて5Gサービス提供
- 東ティモールは人口約130万人の島国
- 政府が通信デジタルを成長の鍵と位置付け
国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は東ティモールの首都ディリで21日、現地ブランド「テレモール(Telemor)」を通じて、同国初となる第5世代移動通信システム(5G)サービスを開始した。
テレモールは2013年の事業開始以来、2017年に4Gサービス、2018年に電子ウォレットとモバイルTV、2020年に複数の機能やサービスを統合したスーパーアプリ「Kakoak」、2024年に「eSIM」を導入するなど、段階的に先進的なサービスを導入してきた。
テレモールは通信サービスに加え、政府のデジタルインフラ整備支援や、中央銀行でのサイバーセキュリティ研修、住民データのデジタル化、データセンター運営など、多方面での取り組みも進めている。
一方、ベトナムの通信大手ベトテルは国内だけでなく、国外でも5G展開を進めており、ナイジェリアではプライベート5Gネットワークを構築し、アラブ首長国連邦(UAE)では現地通信大手Du社と5G機器のテストを行っている。
インドネシア東部に位置するティモール島の東部を国土とする東ティモールは、人口約130万人の島国。同国政府は、公共サービスの高度化と経済発展の促進に向け、通信・デジタル分野を成長の鍵と位置付けている。