1960年代のアメリカで最も成功したフォークソンググループ「ピーター・ポール&マリー」のメンバーの一人、ピーター・ヤロー氏はこのほど、ベトナム戦争に関するドキュメント映画『Legacy of denial(仮訳:否認の遺産)』を完成させた。映画は、この戦争に対するアメリカ人の恐怖とベトナムに残された傷を描いている。冒頭で枯葉剤の被害を受けた乳児の姿が映し出され、その後反戦のデモ行進やニクソン元米大統領らの演説などの映像が続く。
今月上旬、アメリカでこの映画の試写会が行われた。ヤロー氏は寄せられた意見を参考に、引き続き映画の編集を行い、FRD(ベトナム・ラオス・カンボジア・キューバの4カ国の発展を支援する基金)への寄付を募るためのプログラムで上映する予定だ。
ヤロー氏は2005年9月に来越し、孤児院や枯葉剤被害を受けた子どもの家を訪問している。今年4月にもベトナムを再度訪れる予定だ。