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釜山国際映画祭、ベトナム映画「Rom」が受賞―ベトナム当局の許可得ず罰金処分

2019/10/21 05:34 JST配信
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 第24回釜山国際映画祭(24th Busan International Film Festival=BIFF)が、10月3日から12日にかけて韓国の釜山で開催された。今回のBIFFには長編と短編合わせてベトナム映画7本が出品され、このうち「Rom」がNew Currents賞を受賞した。

 「Rom」は、チャン・タイン・フイ(Tran Thanh Huy)監督が手掛けた作品。同映画祭では、4日・9日・10日に上映されたほか、受賞に伴い最終日の12日にも上映された。「Rom」のほか、イラクとカタールの合作映画「Haifa Street」もNew Currents賞を受賞した。

 一方、ベトナム文化スポーツ観光省は14日、「Rom」の制作を手掛けたホアンクエ・フィルム・プロダクション(Hoan Khue Film Production=HKFilm)に対し、同省傘下映画局の許可を得ずに作品を映画祭で上映したとして、罰金4000万VND(約18万7000円)の行政処分を科すことを決定した。

 現地紙によると、「Rom」は暴力的なシーンをカットする必要があるとして、映画局からの上映許可がまだ下りていなかった。映画局はHKFilmに対し、映画祭への出品を取りやめるよう求め、HKFilmはこれに同意したが、実際には出品・上映をキャンセルしていなかった。

 なお、今年の釜山国際映画祭は85か国から299本の映画が出品され、10日間の会期中に18万9000人の映画ファンを集めた。

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