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株式会社博報堂(東京都港区)傘下の博報堂生活総研アセアン(HILL ASEAN)ベトナムチームはホーチミン市で24日、「博報堂生活総研アセアン生活者フォーラム2023」を対面形式で開催した。
今年のテーマは「ベトナムの『ファンダム消費』を解く−この新消費潮流はブランドにとって何を意味するか?」。
ファンダムとは音楽や漫画、スポーツ、料理などの分野に共通の興味を持つ熱狂的なファンのコミュニティで、こうしたファンが、いわゆる「推し活」のように独自の消費行動を持つコミュニティを形成している。
HILL ASEANベトナムチームがベトナムのファンダム生活者700人を対象に実施した調査によると、ファンダムに参加する人は、日常生活では得られないベネフィットを求めていることが分かった。また、既存の関係に加えて社会的な関係を広げることを目的としてファンダムに参加する人も多いという。
ベトナム人の可処分所得が増加するにつれ、生活の充実を図るために、自分の趣味や関心に関連したファンダムに参加したり、ファンダムコミュニティを新たに形成したりする傾向が強くなっている。このほか、ファンダム生活者はそのコミュニティに多くのお金と時間を費やすケースが多いことも明らかになった。
博報堂はベトナムのファンダム生活者行動に関する調査から、各企業はファンダム生活者が好む環境を整えたり、共通の目的を確立したりすることで、この顧客層にアプローチすることができ、売上増加も期待できるとの見方を示した。