ホーチミン市がこのほど施行した2006~2010年の人口政策と家族計画に関する新たな規定では、公務員で第3子以降をもうけた場合、その年の昇進試験受験資格および昇進が見送られる。また、第3子以降をもうけた職員の在籍する役所・機関については、全体評価が下げられる。
さらに、この規定には産児制限を行った者には保健省が定める費用の全額と医薬品代が支給されることも定められている。ベトナムでは2002年に産児制限策が事実上撤廃されていたが、昨年末の人口統計で人口増加率が大幅に上昇し、人口抑制への危機感が台頭したことが今回の規定施行の背景にあるようだ。