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グエン・スアン・フック国家主席は国家主席府で16日、15日から19日までの日程でベトナムを公式訪問しているギリシャのカテリナ・サケラロプル大統領と会談した。
今回の公式訪問は、フック国家主席の招きにより実現したもの。両国間の政治的信頼関係の強化、政治や外交、経済、文化、観光などのあらゆる分野における協力関係の深化、両国関係の本格化を促進するものと期待される。
サケラロプル大統領は、社会経済開発においてベトナムがこれまでに達成してきた成果を評価し、ギリシャとして、地域および世界におけるベトナムの重要な役割を重要視しているとし、あらゆる分野でベトナムとの協力関係を強化したい意を示した。
両首脳は、両国間の協力を促進するための施策について話し合い、ハイレベルだけでなく、省庁、地方、企業間を含めたあらゆるレベルの訪問を増やして協力を強化し、その一環として、造船、船舶修理、海運、エネルギー、農業など、ギリシャが強みとし、ベトナムにもニーズがある分野に焦点を当てていくことで一致した。
両首脳はまた、国防安全保障、文化、教育、スポーツ、観光、国民の交流など、他の二国間協力も強化していくことに合意した。
両首脳は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続いているにもかかわらず、両国間貿易が積極的な成長を達成していることに喜びを示した。2021年における両国間の貿易額は前年比+33%増の4億4700万USD(約580億円)へと大幅に増加し、ベトナムと欧州連合(EU)との間の貿易額の成長率(+15%)を大きく上回った。
フック国家主席は、ベトナムEU投資保護協定(EVIPA)を早期に批准したギリシャの迅速な対応を評価し、同国に対し、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)規制に違反しているとしてEUが2017年からベトナムに出している警告措置(イエローカード)を早期に解除するようEUに働きかけて欲しいと述べた。