![]() (C) vnexpress、チュー・ゴック・アイン氏 ![]() |
ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)に関する違反に関連し、ベトナム共産党中央監査委員会は、国の最高指導機関である政治局に対し、ハノイ市共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席のチュー・ゴック・アイン氏とグエン・タイン・ロン保健相を処分するよう要請した。
18日に発表されたプレスリリースによると、中央監査委員会は16日と17日の両日に会合を開き、同違反の審査を行った。
審査の結果、党幹事部をはじめとする科学技術省のトップらが管理を怠ったことにより、同省の幹部らが同コンソーシアムの新型コロナウイルス検査キット研究開発の実施に対する資金配分や検分受領などにおいて違反を犯したことが確認された。
一方、党幹事部をはじめとする保健省のトップらが管理を怠ったことにより、同省の幹部らが同検査キットの評価、流通認可、価格設定、購買調達において違反を犯した。
中央監査委員会はこれを踏まえ、ファム・コン・タック科学技術次官とグエン・チュオン・ソン保健次官の2人を警告処分とし、科学技術省と保健省の複数の幹部に対し党除名、またはけん責処分を科すことを決定した。
元科学技術相で現在はハノイ市共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席を務めているチュー・ゴック・アイン氏とグエン・タイン・ロン保健相の2人については、処分の権限を有する政治局に対し処分を科すよう要請した。
なお、党規では、違反した党員に対し違反の度合いによって、◇けん責、◇警告、◇罷免、◇党除名のいずれかの処分を科すと規定している。