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公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は7日夕方、ハノイ市共産党委員会前副書記・人民委員会前主席のチュー・ゴック・アイン容疑者(男・57歳)と前保健相のグエン・タイン・ロン容疑者(男・56歳)の家宅捜査を行い、2人を逮捕した。
ロン容疑者は、刑事法第356条に抵触し、公務執行にあたり役職・権限を乱用した容疑で捜査を受けている。ロン容疑者はこれに先立つ6日と7日に、党除名処分を科されたほか、国会議員の資格を剥奪され、国会によって保健相の役職を解任された。
一方、アイン容疑者は、刑事法第219条に抵触し、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑で捜査を受けている。アイン容疑者も6日と7日に、党除名処分を科されたほか、ハノイ市人民評議会によって同市人民委員会主席の役職を解任された。
公安省事務局長 兼 報道官のトー・アン・ソー中将によると、容疑者らはベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達において国家規定に違反し、国に甚大な被害をもたらしたとされる。
法律関係者によると、ロン容疑者に対する量刑は最大禁固15年、またアイン容疑者に対する量刑は禁固10~20年になるとみられている。
なお、7日からは保健省のドー・スアン・トゥエン次官が保健相代行を、ハノイ市人民委員会のレ・ホン・ソン筆頭副主席が同市人民委員会主席代行をそれぞれ務めている。