ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

新型コロナ検査キット価格水増し事件、ハイズオン省トップを逮捕 容疑者90人以上に

2022/09/20 17:18 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre 写真の拡大.

ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達に関する汚職事件で、北部紅河デルタ地方ハイズオン省共産党委員会元書記のファム・スアン・タン容疑者(男・56歳)が新たに逮捕された。また、同省元保健局長のファム・マイン・クオン容疑者(男)も同時に逮捕された。

 2人はハイズオン省の新型コロナウイルス検査キットの調達においてベトアー社の談合に加担したとして、刑事法第356条に抵触し、公務執行にあたり役職・権限を乱用した容疑で捜査を受けている。

 タン容疑者は2020年10月に2020~2025年任期のハイズオン省共産党委員会書記に選出され、同省のトップになった。同事件への関与が判明したことを受け、ベトナム共産党の政治局と書記局は9月16日、容疑者が民主主義的中央集権主義(民主集中制)、党員として遵守すべきルール、生活習慣、道徳に関する規則に違反し、党員として国民の模範となる責任を果たさず、党の尊厳を著しく損なったとして、党における役職を停止することを決定した。

 政治局がハイズオン省共産党委員会の新書記を任命するまでは、レ・バン・ヒエウ筆頭副書記が同省共産党委員会を率いる。

 同事件では、ハイズオン省保健局傘下の疾病管制センター(CDCハイズオン)のファム・ズイ・トゥエン元所長(男)が2021年末に逮捕されている。トゥエン容疑者は同社から270億VND(約1億6500万円)の賄賂を受け取ったとされている。

 なお、事件が発覚した2021年12月から現在までの9か月間に逮捕された容疑者の数は90人以上に上る。

 逮捕された容疑者には、ベトアー社の役員のほか、元科学技術相で逮捕までハノイ市共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席を務めていたチュー・ゴック・アイン容疑者と前保健相のグエン・タイン・ロン容疑者をはじめとする科学技術省と保健省の複数の幹部や、◇ホーチミン市、◇ハイズオン省、◇北部紅河デルタ地方ナムディン省、◇東北部地方バクザン省、◇同ハザン省、◇北中部地方ゲアン省、◇同トゥアティエン・フエ省、◇東南部地方ビンズオン省、◇南部メコンデルタ地方ハウザン省など多くの省・市の疾病管制センターや公立病院の幹部などが含まれる。

 公安省の捜査結果によると、ベトアー社は検査キットの製造に用いられる原材料や機械設備の価格を水増しする形で生産コストを詐称し、不当な高値で販売した。2020年4月に保健省から流通認可を取得し、2020年から2021年にかけて全国63省・市のうち62省・市の疾病管制センターや医療施設などに製品を販売し、売上高は4兆VND(約244億円)に上った。不当な価格に同意した見返りとして、疾病管制センターや医療施設の長などに合わせて約8000億VND(約49億円)の賄賂を渡していたとされる。

【関連記事】

新型コロナ検査キット汚職事件、37人に有罪判決 元保健相は禁固18年 (2024/01/15)
新型コロナ検査キット価格水増し事件、副首相補佐官を逮捕 流通認可に介入 (2022/12/02)
汚職事件が急増、コロナ禍を背景としたもの多数 公安省報告 (2022/10/17)
ハイズオン省トップに党除名処分、新型コロナ検査キット価格水増し事件に関与 (2022/10/06)
党中央執行委員会、フォン中央経済副委員長など委員3人を解任 (2022/10/05)
保健省、地場ベトアー製の新型コロナ検査キットの流通認可を取り消し (2022/06/28)
ベトアー社への3等労働勲章授与取り消し、検査キット価格水増しで (2022/06/27)
ダナン市疾病管制センター所長が逮捕、新型コロナ検査キット汚職事件に関与 (2022/06/22)

[VnExpress 18:55 17/09/2022 / VTC 11:19 19/09/2022 / Tuoi Tre 18:57 17/09/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
国防省傘下ベトテル、国内初の半導体チップ製造工場を着工 (19日)

 国防省傘下ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は16日、ハノイ市のホアラック・ハイテクパークで、国内初となる半導体チップ製造工場を着工した。式典には、ベトナム共産党のトー・ラム書記長やフ...

フーコック島での国内初の軽量軌道交通路線、中国企業が車両供給 (19日)

 観光不動産開発などを手掛けるサングループ(Sun Group)は、中国の大手鉄道メーカーである中国中車大連機車車両(CRRC Dalian Locomotive and Rolling Stock=CRRC)との間で、南部メコンデルタ地方アンザン省フー...

25年のバイク販売台数、前年比▲1.5%減の262万台 (19日)

 ベトナムバイクメーカー協会(VAMM)の発表によると、2025年におけるVAMM加盟5社のバイク販売台数は前年比▲1.5%減の261万5057台だった。  10~12月では、前年同期比▲6.8%減の70万9034台だった。  VAMM...

逆境から花開く芸術、障がい者が描くペーパークイリングアート (18日)

 芸術に心の拠り所を見出してきたという障がい者は少なくない。彼らは天賦の才能と粘り強さを生かして個性豊かな手工芸品を生み出し、生計を立てながら、地域社会に貢献できる人生を送りたいという願いを持ち続...

「クリスタルベイ航空」が新規参入、資本金18億円 (19日)

 このところ、ベトナムの航空市場への新規参入が相次いでいる。直近では、「クリスタルベイ航空(Crystal Bay Airlines)」の参入が挙げられる。  同社は2025年11月6日の設立で、南中部地方カインホア省ナムニ...

ベトナム、アジア製造業指数で3位 製造拠点としての地位確立 (19日)

 ビジネスコンサルティングを手掛けるデザン・シラ・アンド・アソシエイツ(Dezan Shira & Associates)が先般発表した「2026年アジア製造業指数(Asia Manufacturing Index=AMI)」で、ベトナムが主要11か国・地域...

25年下半期の世界AI普及率、ベトナムは38位 日本は53位 (19日)

 米マイクロソフト(Microsoft)の人工知能(AI)経済研究所が発表した最新レポートによると、AI普及率でベトナムが世界38位となった。ベトナムにおけるAI普及率は2025年上半期(1~6月)が21.2%だったのに対し、下半...

マンション価格急騰、4割超の上昇も 建設省 (19日)

 建設省によると、2025年の不動産市場では、価格上昇が全国的にみられ、とりわけマンション価格が新たな上昇局面に入った。同年のマンション販売価格は前年から+20~30%上昇し、一部地域では+40%超の上昇を記...

カインホア省:第1ニントゥアン原発の住民移転計画に着手 (19日)

 ブイ・タイン・ソン副首相は15日、南中部地方カインホア省で計画されている第1ニントゥアン原子力発電所建設プロジェクトのサブプロジェクト1「土地収用・住民移転計画」の開始式に出席した。  ソン副首相...

25年の二大都市小売店舗賃料、前年比+3~6%上昇 CBRE調査 (19日)

 不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムによると、ホーチミン市の小売不動産市場は、質の高い店舗物件の不足が続く中、新規供給が極めて限定的であることから、賃料上昇基調が維持されている。ハノイ...

ダナン国際空港、新貨物ターミナルを着工 投資総額38億円 (19日)

 南中部地方ダナン市のダナン国際空港は16日、新たな貨物ターミナル建設プロジェクトの着工式を開催した。既存施設の過密を解消し、航空貨物物流の強化を通じて、同市および中部地方の経済成長を後押しする狙い...

フーコック島~トーチャウ島間高速フェリー、1月19日運航開始 (19日)

 南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)とトーチャウ特区(島)を結ぶ高速フェリーが1月19日に運航を開始する。  2つの特区を結ぶ高速フェリーの定期便就航により、島しょ地域のアクセス向上や経...

第5回日ASEANデジタル大臣会合、信頼できるAI推進で共同声明 (19日)

 ハノイ市で15日、「第5回日ASEANデジタル大臣会合」が開催された。今回の会合では、ホスト国であるベトナムの閣僚とともに、林芳正総務大臣が共同議長を務めた。  「日ASEANデジタル大臣会合」は、日本とAS...

フィリピンに「ゴールデンブリッジ」?酷似した橋がまた出現 (17日)

 フィリピンで建設中の橋が、ベトナムの南中部地方ダナン市にある「ゴールデンブリッジ」によく似ているとして、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で議論を呼んでいる。  フィリピンのベンゲット...

26年に訪れるべき52の旅行先にベトナム選出、日本から長崎と沖縄 (17日)

 米ニューヨーク・タイムズ紙はこのほど、「2026年に訪れるべき52の旅行先(52 Places to Go in 2026)」を発表した。  同ランキングは、同紙が毎年発表しているもの。世界中の記者たちの推薦などで目的地を選...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved