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ベトナム共産党中央執行委員会は、新型コロナ検査キット価格水増し事件に関与し9月中旬に逮捕された北部紅河デルタ地方ハイズオン省共産党委員会前書記のファム・スアン・タン容疑者(男・56歳)を党除名処分とすることを決定した。
ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達に関する汚職事件に関連し、タン容疑者はハイズオン省の新型コロナウイルス検査キットの調達においてベトアー社の談合に加担したとして、刑事法第356条に抵触し、公務執行にあたり役職・権限を乱用した容疑で捜査を受けている。
タン容疑者は2020年10月に2020~2025年任期のハイズオン省共産党委員会書記に選出され同省のトップになり、同省人民評議会議長を兼任していた。同事件への関与が判明したことを受け、ベトナム共産党の政治局と書記局はこれに先立つ9月16日、容疑者の党における役職を停止していた。
政治局がハイズオン省共産党委員会の新書記を任命するまでは、レ・バン・ヒエウ筆頭副書記が同省共産党委員会を率いている。
同事件が発覚した2021年12月からこれまでに逮捕された容疑者の数は全国で90人以上に上っている。