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カンボジアのプノンペンで現地時間4日午前11時20分(日本時間午後1時20分)から約100分間にわたり第23回ASEAN+3(日中韓)外相会議が開催された。ベトナムからはブイ・タイン・ソン外相が、日本からは林芳正外務大臣が出席した。
ASEAN+3協力について林大臣は、日本は今後も「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の4つの優先分野における具体的協力を進め、ASEAN包括的復興枠組を強力に支援していく方針を示した。
また各国は、今年ASEAN+3設立25周年を迎えることや、同会議において採択されたASEAN+3協力作業計画(2023~2027年)に言及しつつ、パンデミック後の経済回復、公衆衛生、食料安全保障、金融協力、デジタル経済などをはじめとする、優先すべき協力分野について発言した。
このほか会議では地域・国際情勢として、ウクライナ情勢や北朝鮮、ミャンマーについても話し合った。
一方、台湾情勢に関して中国側から立場の主張があった。これに対して林大臣は、国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定は重要であり、中国側が発表した一連の軍事活動については日本として重大な懸念を有しているとし、日本は台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待すると反論した。