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- フィリピンを含む各国との関係を重視
- 両国関係を包括的かつ持続的に発展へ
- 人道支援と海上災害救援、軍医で協力強化
ファン・バン・ザン国防相は、8月29日から31日にかけてフィリピンを公式訪問した。今回の訪問はフィリピンのギルベルト・テオドロ国防相の招きにより実現したもの。
ザン国防相はテオドロ国防相との会談で、ベトナムは独立・自主・平和・協力・発展に向けた外交政策を堅持し、外交関係の多様化と多国間化、国際統合を推進し、フィリピンを含む各国との関係を重視していることを確認した。
一方のテオドロ国防相は、フィリピンはベトナムとの戦略的パートナーシップの強化を非常に重視しており、両国関係を包括的かつ持続的に発展させるべくベトナムと協力していきたい意を表明した。
両大臣は、両国が海上国境を接する隣国同士であることを強調し、海上の国防・安全保障や軍医、国防産業、物流などの分野で協力する余地は大きいと評価した。双方はまた、戦略的問題に関する見解を共有し、相互の信頼と理解を深めるべく、既存の協力メカニズムを効果的に維持することを確認し、軍の訓練と協力を促進するほか、多国間のフォーラムなどで相互支援することで一致した。
さらに双方は、南シナ海における平和・安全・安定、航行・上空飛行の自由の重要性について共通認識を示した。1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)をはじめとする国際法に従い、平和的手段により紛争を解決し、効果的かつ実質的な南シナ海における紛争の回避を目的とする行動規範(COC)に向けて南シナ海行動宣言(DOC)を完全に履行するという立場を再確認し、海上問題への対処と解決における国防省と軍の重要な役割を強調した。
会談の末に、人道支援と海上災害救援の分野における協力強化に関する両国防省間の意向表明書、軍医分野における協力強化に関する両国防省間の意向表明書が締結された。