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東北部クアンニン省クアンイエン町にあるドンマイ工業団地で12月11日、日本の自動車部品メーカー大手、矢崎グループ傘下の矢崎ハイフォンベトナム有限会社が自動車用ワイヤーハーネス生産工場を着工した。
着工式には、同省人民委員会のグエン・バン・タイン副主席をはじめとする同省の高官や、同工業団地の事業主である建設用陶器ガラス総公社(ビグラセラ:Viglacera)の代表者などが出席した。
同工場は、投資総額3500万ドル(約36億4000万円)、敷地面積7万平方メートル。同工場の竣工により、約3000人の雇用創出が見込まれている。稼働開始時期は2014年8月の予定。この自動車用ワイヤーハーネス生産工場は、同工業団地にとって初めての日系企業全額出資案件であり、矢崎総業にとっては、◇東南部ビンズオン省、◇北部ハイフォン市、◇紅河デルタ地方タイビン省に次ぐ4か所目の生産拠点となる。
同社は、ドンマイ工業団地を選んだ理由について、◇インフラ整備が進んでいること、◇賃貸料の安さ、◇人材リソースが豊富なこと、◇立地条件の良さなどを挙げた。特に立地については、国道18A号及びイエンビエン~ハロン鉄道路線に近接し、ハノイ市から160キロ、ハイフォン港から60キロ、カイラン港から28キロという好立地に位置している。
着工式でタイン副主席は同案件について、「大規模な案件だが、計画通りに進捗している」と高く評価すると共に、今後、矢崎ハイフォンベトナムの利便性向上を図るべく、行政手続きの簡素化及び国道18号やクアンニン~ハイフォン区間の道路をはじめとした交通インフラ整備を推進することを約束した。
なお、ビグラセラは同工業団地の他に、紅河デルタ地方バクニン省でティエンソン工業団地とイエンフォン工業団を運営しており、これまでにキヤノンや住友電工、ダイニチカラー、日新電機、日本郵船など多数の日系企業が入居している。ビグラセラは、今後も日系企業との提携を強化していく方針。