15日、ノルウェー国会はフィリピンに滞在しているベトナム難民受け入れの是非を問う国会投票を行い賛成53票、反対47票で受入れを決議した。
この98人の難民はフィリピンの難民キャンプで15年間に渡り生活をしており、今回の決定でようやくノルウェー在住の親族と再会を果たすことができる。
フィリピン政府は1979年にPalawanキャンプを開設しその後10年間に渡り難民を受け入れてきた。しかしその後、ベトナム政治難民は終結したとの国際的判断のもと、政府は1989年3月24日以降にフィリピンにたどり着いたボートピープルは政治難民として認めないとし、これらの難民たちは国籍を与えられないまま不法滞在という形での生活を余儀なくされていた。
現在でもフィリピンの難民キャンプでは約2000人のベトナム人難民が生活しており、その中には同キャンプでの生活が15年に及ぶ人々もいる。
ノルウェー政府は国会での決議を受け、2005年半ばにもこれらの難民を受入れる見込み。