ホーチミン市の西に隣接するロンアン省を流れるバオディン川の河岸整備計画が、公布から23年経過した現在もなお、実施に至っていないという。
1983年、ロンアン省地方行政は、公園建設や省都タンアンへの水源確保などを理由に、河川岸を整備する必要があるとして、土地使用権の発給を停止していた。10年後の1993年、一向に工事が始まらないことに痺れを切らした住民は、土地使用権の発給を求めたが、直後にロンアン人民委員会が整備草案の再公布を行ったため、住民は土地使用権の受給を断念せざるを得なかった。
ところが、公布から23年、再公布から16年経った現在も、整備工事は実施に至っていない。住民への損害賠償が行われる様子も無く、住民の不満は募る一方だ。