公安省社会秩序犯罪調査局は9日午前、東北部地方ターイグエン省からハノイに向かう道路上でトラックの貨物検査を実施し、運搬中の不正に印刷された書籍約5500冊を押収した。押収した書籍は『英語使用法辞典』1500冊と英語教科書『レッツゴー』4000冊で、ターイグエン印刷社で印刷されたものと判明した。
同調査局は同日夜、ターイグエン印刷社を強制捜査し、別の不正印刷書籍1万5000冊を倉庫で発見した。また、印刷命令書などの書類から、『レッツゴー』はこれまでに1万冊以上が印刷されたものとみられる。これまでの不正印刷で得た利益は数十億ドン(数千万円)に上るとみられ、過去最大の書籍不正印刷事件の摘発となった。調査局は既に同社の社長及び副社長の身柄を確保し、全印刷物の調査と主犯の究明を行っている。