ホーチミン市ビンタイン区人民裁判所は15日、同市内の高級マンション「ザ・マナー」のAE305号室でトイレの下水が逆流したため支払いを控えていた所有者に対する販売会社ビテクスコの契約破棄の訴えを認める判決を出した。
所有者の女性グエン・ティ・ビンさんは、修理が終わるまで購入価格16万7000ドル(約1800万円)の約9%に相当する未払い分1万5200ドル(約160万円)の支払いを控えていたが、これが契約義務違反になると認定された。
これにより、ビテクスコはビンさんがすでに支払った代金とその利子分を返金することでAE305号室を取り戻すことになる。ビンさんは、「ザ・マナー」の現在の市場価格は購入時の2倍に高騰しているため、返金という解決策を取るのであれば支払い済みの代金を現在の市場価格に基づいて計算し直すべきだと主張した。しかし、裁判の手続き上の理由でこの主張は審議されなかった。