12日午後、ハノイ市のホアンクオックベト通りにあるドンア(東亜)銀行の現金自動預払機(ATM)の利用客がATM上部に小型カメラが取り付けられていることに気が付き、同銀行に通報する出来事があった。
同行のチャン・ダオ・ブー副頭取によると、このカメラは小さな穴の開いた白い箱に入った状態で、箱ごと両面テープで貼りつけられており、利用者の暗証番号が撮影できる角度に設置されていたという。同行のATMに隠しカメラが設置されたのはこれが初めて。防犯カメラの映像を分析したところ、2台並んだATMに10日午後7時ごろと12日午前6時ごろの2回、不審者が隠しカメラを設置している姿が確認された。
銀行カードの専門家によると、隠しカメラの設置は多くの国で見られるもので、カメラと同時にカード情報を盗み出す装置も設置されることが多いという。盗み出した情報をもとにカードを偽造し、入手した暗証番号で口座から現金引き出すのが犯人の手口。しかし、今回のケースでは隠しカメラ以外の装置は発見されなかったという。
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