![]() (C)Dat Viet ![]() |
中国の安っぽい恋愛小説が、ベトナムの10代女性の間でブームを起こし、出版市場を席捲している。13日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
ハノイ市の中学生200人を対象にした好きな本のアンケート結果を見ると、14~15歳の女子生徒が恋愛小説を好む傾向が見て取れる。この年頃の女子が恋愛に興味を持ち、そうした小説を読むのは自然なことだが、大半は中国の恋愛小説だ。
「色情小説」と呼ばれることもある中国の恋愛小説について専門家は、中にはお涙頂戴のメロドラマやエロティックな官能小説も含まれていると警告を発している。1~2年でブームは終わるとの見方もあるが、そのような見方はどうやら楽観的すぎるようだ。
ハノイ市内の書店では、この手の小説が最も目に付きやすい出入り口付近に平積みされており、実際ベストセラーになっている。中国の恋愛小説は2006年頃からブームが始まった。批判的な論調も展開されてきたが、その熱は一向に収まる気配がない。国内で出版された本のうちどれぐらいの割合を占めているかの統計は発表されていない。