(C) vnexpress, ドンコイ通り地下の下水道 写真の拡大 |
ホーチミン市冠水防止管制センター(SCFC)は、フランス植民地時代に敷設された市内中心部の地下下水道約100kmを取り壊し、新たに設置し直す計画を明らかにした。2016年第1四半期にも着工する予定だ。
アーチ形をしたレンガ造りのこの下水道は、1870年にフランスによって敷設されたもので、1世紀半もの歴史を持つ。最も広い部分で幅2.4m・高さ1.8m、最も狭い部分で幅0.5m・高さ0.5mとなっており、主に1区の中心部や5区及び6区のチョロン地区などの地下に続いている。
この下水道は老朽化が進んでおり、既に排水機能を失っている上、亀裂が地盤沈下を引き起こす可能性も高い。特に、1区ドンコイ通りのレタントン通り~トンドゥックタン通り区間の地下を通る下水道は、レンガやモルタルが崩壊している部分が多く、同通りの地盤沈下の原因となっている。
これに先立ち、同センターは臨時の対策として崩れた部分を修繕したが、持続的な安全性を確保するため、下水道を新たに設置し直すことを決めた。