ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ビンフオック省:富豪一家6人惨殺事件、被害者の元恋人ら2人逮捕

2015/07/13 18:58 JST配信
(C) tuoitre, 逮捕されたズオン容疑者
(C) tuoitre, 逮捕されたズオン容疑者 写真の拡大.
(C) tuoitre, トゥアン容疑者と押収された証拠物件
(C) tuoitre, トゥアン容疑者と押収された証拠物件 写真の拡大

 東南部ビンフオック省チョンタイン郡ミンフン村で7日に発生した一家6人惨殺事件で、警察は10日、容疑者2人を強盗殺人容疑で逮捕した。逮捕されたのは、グエン・ハイ・ズオン容疑者(男・24歳)とブー・バン・ティエン容疑者(同)の2人。2人はホーチミン市ホックモン郡の木材加工工場で働く同僚だった。

 この事件は、木材加工会社を営むレ・バン・ミーさん(男性・48歳)一家6人が深夜に自宅で惨殺されたもの。ミーさんと妻、娘、息子、姪、甥の計6人が殺害されたが、1歳半の末娘だけは無傷だった。

 ミーさんにはビジネス関係の知人が多かったことや、現場に残された遺留品が極端に少なかった上、首を切るという残忍な手口だったことなどから、捜査員らは当初、ミーさんに恨みを持つビジネスの競合相手がプロの殺し屋を雇い犯行に及ばせたものと見ていた。

 しかし、被害者の1人であるミーさんの甥の携帯電話に残された不審なメッセージから容疑者の範囲を絞り、ミーさん一家の家族関係や交友関係を中心に捜査を進めたところ、殺されたミーさんの娘、レ・ティ・アイン・リンさん(22歳)が長く付き合っていた恋人と数か月前に別れ、資産家の御曹司と新たに交際を始めていたことが明らかになった。

 リンさんの別れた元恋人が、今回逮捕されたズオン容疑者だった。同容疑者はミーさんの自宅に同居していたこともあり、ミーさん一家とは深い付き合いだった。今回の事件後も葬儀に参列し、徹夜で棺を見守るなど悲しみを装っていたが、警察は証拠物件の押収を経て同容疑者に対する取り調べを開始し、犯行を認めさせた。更に、同容疑者の供述からティエン容疑者を共犯として特定、緊急逮捕した。

 事件当日、ズオン容疑者は、ミーさんの甥をだまして門を開けさせ、深夜2時ごろにミーさんの自宅敷地内へ入ったという。まず門を開けた甥を殺害し、自宅に侵入。5人を別々の部屋に拘束し、それぞれ殺害した。6人を殺害した後、携帯電話やタブレット端末、現金数百万VNDなどの金品を盗み現場から逃走した。

 世間を震撼させたこの事件は、ズオン容疑者とリンさんの恋愛関係のもつれによる怨恨殺人だったと見られ、警察は事件の全容を把握すべく、引き続き裏付け捜査を進めている。

[Tuoi Tre等, 17:57 (GMT+7) 12/07/2015, A ].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
訪越の露プーチン大統領補佐官、ラム書記長と会見 (6:38)

 トー・ラム書記長は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の補佐官で、同国の海洋評議会議長を務めるニコライ・パトルシェフ氏と会見した。同氏は15日から18日までの日程でベトナムに滞在している。 ...

ビエンホア空港のダイオキシン除染、熱処理システム着工 (6:02)

 東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港で15日、ベトナムと米国の両政府の協力によるダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトで除染が完了した土地の引き渡し、ダイオキシン熱処理システムの着工、障がい者の生活の...

世界技術革新力ランキング、ベトナムは44位 低中所得国2位 (5:57)

 2025年の世界技術革新力ランキング(Global Innovation Index=GII)によると、ベトナムはスコアが37.1で、世界139か国・地域中44位となった。  低中所得国の中ではインドに続いて2位、東南アジア・東アジア...

「おかけになった電話は…」の音声案内で知られる「国民的声」の主 (14日)

 キム・ティエンさんの「黄金の声」は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の19時のニュース番組と共に長年親しまれ、電話がつながらなかったときに流れる「おかけになった電話は…(Thue bao quy khach vua goi...)」とい...

高収益企業トップ500、ベトテルが1位に浮上 (5:28)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)が発表した「収益が高いベトナム企業トップ500(PROFIT500)」の2025年版で、国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)がペトロベ...

25年8月の訪日ベトナム人6.1万人、8月として過去最高を記録 (4:45)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年8月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+16.7%増の6万1200人で、8月として過去最高を記録した。  1~8月期では、前年同期比+10.4%増の47万9300人となっ...

25年8月の対日貿易収支、1271億円の黒字 前年同月比▲0.1%減 (4:15)

 日本の財務省が発表した2025年8月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比▲0.1%減の1270億5400万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+11.0%増の2335億7700...

ソーシャルワイヤー、システム開発子会社MK1の出資持分65%譲渡 (3:02)

 インフルエンサーPRやリリース配信サイト「@Press(アットプレス)」などを手掛けるソーシャルワイヤー株式会社(東京都港区)は16日、連結子会社であるMK1テクノロジー・ベトナム(MK1 TECHNOLOGY VIETNAM、ハノイ...

「にいがたベトナムフェスティバル」、10月4日・5日開催 (2:24)

 新潟県は、10月4日(土)・5日(日)の両日、「にいがたベトナムフェスティバル2025」を新潟駅南口広場で開催する。開催時間は10時00分から17時00分まで。  同イベントは、新潟県民にベトナムの文化に触れ親し...

ベトナム、初のAI法を発表へ 年末めど (17日)

 政府は、人工知能(AI)を国家戦略の柱と位置づけ、2025年末をめどに国家AI戦略の改定版とベトナム初のAI法を発表する方針だ。  AIを国の知的インフラとして、持続可能な発展や国家競争力の強化、国民の生活...

ベトナム、米国による12種類の漁業認定拒否に再考要請 (17日)

 グエン・ホン・ジエン商工相は15日、米国のハワード・ラトニック商務長官宛てに書簡を送付し、米商務省(DOC)および商務省傘下の海洋大気庁(NOAA)が、12種類の漁業について米国の海洋哺乳類保護法(MMPA)に基づく...

ビンEVタクシー、インドネシア2都市目でサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・

フエ:ボトルや缶のデポジットモデル試行、東南アジア初 (17日)

 世界自然保護基金(WWF)ベトナムとフエ大学傘下の科学大学は14日、北中部地方フエ市で「デポジットリターンシステム(Deposit and Return System=DRS)」試行モデルを発表した。これは、WWFノルウェーのベトナム...

ジェトロ「ベトナム経済セミナーin山形」、10月3日開催 (17日)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)山形は、10月3日(金)の日本時間15時00分から16時30分まで、駐日ベトナム大使館との共催により「ベトナム経済セミナーin山形」を開催する。  同セミナーでは、ファム・クアン・ヒ...

ベトナム、WTOの違法漁業補助金禁止協定を受諾 111か国で発効 (17日)

 ベトナムは15日、スイスの世界貿易機関(WTO)本部で、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)につながる補助金の禁止などを定めた「漁業補助金に関する協定(漁業補助金協定)」の受諾書を正式に寄託した。  これ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved