ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

海産物卸売業の男性、ウナギの生魚輸出ビジネスで成功―日本にも

2017/03/29 16:19 JST配信
(C) Thanh Tran, Tien Phong
(C) Thanh Tran, Tien Phong 写真の拡大.
(C) Thanh Tran, Tien Phong |海産物卸売の男性が<br>ウナギ輸出で成功
(C) Thanh Tran, Tien Phong |海産物卸売の男性が
ウナギ輸出で成功 写真の拡大

 南中部沿岸地方ダナン市タインケー区に住むタイ・ビン・ゴさん(男性・35歳)は、ハイリスクのため漁民の誰もが首を横に振るウナギの生魚輸出ビジネスで成功し、漁業に同市の漁民らから「冒険家のゴ」と呼ばれている。

 ゴさんはもともと海産物の卸売業を営んでおり、客から頻繁にウナギの問い合わせを受けて買い付けに回っていた。しかし、手に入るウナギは死んだものばかりで生きの良いきれいなウナギを求める客は買ってはくれなかった。

 そこで、ゴさんは2016年初めに87億VND(約4285万円)の融資を受けて漁船を造船することにした。漁業経験が皆無のゴさんの行動に漁民は誰もが無謀だと思っていたが、ゴさんが躊躇することはなかった。

 漁船が完成するまでの間、ゴさんは韓国の漁船に乗りウナギ漁を学んだ。ウナギ漁は以外にも餌を付けた仕掛けを深海に沈め1日~1週間後に引き上げる簡単なもので、船上で経験を積むほか、書籍やインターネットから学んだという。

 その後、ゴさんは出来上がった漁船で南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)及びチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)近くの海域でウナギ漁をした。ゴさんいわく、この海域は水深が深く海底がひび割れていることからウナギが多く生息するという。

 漁船には1チーム13人の船員が交互に乗船し、1000個の仕掛けを海底に沈める。起業から5か月以降は、1回の漁で船員1人当たりの給与が1000万VND(約4万9000円)と軌道に乗ってきている。あと10日もすれば2船目が進水する予定だ。

 韓国や台湾、日本からの問い合わせが多くポテンシャルの高い市場である一方で、要求も高く、各市場に輸出するウナギは色ムラがなく生きた状態でなければならないため、管理がとても重要だ。

 港には8人のチームが控えており、塩分濃度や酸素濃度、水温などが整えられた水槽へ獲れたウナギを迅速に入れ替えて出荷を待つ。出荷後は空港での検疫のためさらに15日間の待機期間がある。

 現在、出荷市場のシェアは韓国50%、日本30%、台湾20%となっているが、今後はこのほかの市場への輸出も期待されている。

[Thanh Tran, Tien Phong, 07:01 25/03/2017, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
国会、人口法を可決 第2子出産で産休延長・社会住宅優先 (6:21)

 国会は10日、人口法を賛成多数で可決した。同法は8章・30条で構成され、2026年7月1日に施行される。  同法には、代替出生率(長期的に現在の人口規模を維持できる出生率)の維持を目的とした複数の措置が盛り...

ドンナイ省:メトロ1号線のロンタイン空港延伸、投資総額3600億円 (6:15)

 東南部地方ドンナイ省人民評議会は10日、ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を同省の新行政センターおよび建設中のロンタイン国際空港まで延伸する計画を承認した。  ドンナ...

ホーチミン:聖母マリア教会の新しい十字架が到着、聖別の儀式 (5:23)

 ホーチミン市のドゥックバー(聖母マリア)教会で8日、同市大司教区のグエン・ナン大司教が、新しい2本の十字架の聖別の儀式を執り行った。これにより、教会修復事業の最も重要な項目の1つがほぼ完了したことにな...

車いすでピックルボールに打ち込む人々 (7日)

 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道のりを三輪バイクで走り、ピックルボールに打ち込んでいる。フアンさんにとって、ピックルボールは障がいへ...

伊ピアジオ、ベトナムでのバイク累計生産200万台突破 (5:08)

 イタリアのバイク・自動車メーカーであるピアジオ(Piaggio)の現地子会社ピアジオ・ベトナム(Piaggio Vietnam)は、2007年の進出から18年で、ベトナムにおけるバイクの累計生産台数が200万台に達したと発表した。...

ハロン湾クルーズ、世界的アワードで2年連続受賞 (4:58)

 2025年度の「ワールド・クルーズ・アワード(World Cruise Awards=WCA)」がこのほど発表され、東北部地方クアンニン省に本社を置くベトトゥアン運輸(Viet Thuan)が運航する「グランド・パイオニアクルーズ(Gran...

ベトジェットエア、12月12日限定で運賃100%割引キャンペーン (4:07)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、12月12日(金)のベトナム時間午前0時から23時までの1日限定で、すべてのベトナム国内線と国際線の航空券を対象に、

ベトジェットエア、ホーチミン~マニラ線をデイリー運航に (3:37)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は12月19日、ホーチミン市とフィリピンのマニラを結ぶ直行便を増便し、デイリー運航とする。  出発時

ワークアカデミー、HUTECH大学などと教育・人材育成で協力 (2:26)

 大学授業運営や資格講座運営などの教育サービスを展開する株式会社ワークアカデミー(大阪府大阪市)は11月28日、ホーチミン市技術大学(HUTECH)およびゴエン・ビジネス・トレーニング(GOEN Business Training)と...

国会、改正税務管理法を可決 課税方式を定額から売上ベースに (10日)

 国会は10日、改正税務管理法を賛成多数で可決した。同法は9章・53条で構成され、2026年7月1日に施行する。ただし、一部の規定は2026年1月1日に前倒しで施行する。  同法では、適用対象を拡大し、ベトナムで...

フーコック国際空港、26年年初からサングループが運営引継ぎ (10日)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン空港社(SAC)は、フーコック国際空港(南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック島)におけるベトナム空港社[ACV](Airpor

インボイス不発行の罰金額を規定、26年1月施行の新政令 (10日)

 税務・インボイスに関する行政処分を規定した政令第125号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第310号/2025/ND-CP(2026年1月16日施行)では、税務・インボイス違反に対する処分内容が更新される。  新政令...

THACOと韓国現代ロテムが戦略提携、高速鉄道車両の国内生産で (10日)

 地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)は4日、鉄道車両や軍用兵器等を生産している韓国の現代ロテム(ヒョンデロテム=Hyundai Rotem)との間で、ベトナムの高速鉄道お...

電動車両の充電サービス向け電気料金、最大25円/kWhに (10日)

 商工省はこのほど、電動車両の充電サービスに対する小売電気料金の規定を盛り込んだ通達第60号/2025/TT-BCTを発出した。同通達は、一部条項を除き即日施行された。  電動車両の充電サービスに対する小売電...

ベトナム・カンボジア首相が会談、新たな国際国境検問所も開通 (10日)

 ファム・ミン・チン首相とカンボジアのフン・マネット首相は8日、タンナム(ベトナム南部地方タイニン省)・メウンチェイ(カンボジア南部プレイベン州)国際国境検問所の開通式の共同主宰に合わせて、会談を行った...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved