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米国の自然科学、社会科学、人文科学分野の大手オンライン学術データベース「ウェブ・オブ・サイエンス(Web of Science=WoS)」の2019年東南アジア諸国連合(ASEAN)科学研究大学ランキングで、ホーチミン市のトンドゥックタン大学が7位にランクインした。ベトナムの大学でトップ10入りしたのは同学が初めて。ベトナム以外ではシンガポールとマレーシア、タイの大学が名前を連ねた。
トップ10は次の通り。
1位:シンガポール国立大学(シンガポール)
2位:南洋理工大学(シンガポール)
3位:マレーシア大学(マレーシア)
4位:マレーシア・プトラ大学(マレーシア)
5位:マレーシア・ケバングサン大学(マレーシア)
6位:マレーシア・サインズ大学(マレーシア)
7位:トンドゥックタン大学(ベトナム)
8位:マヒドン大学(タイ)
9位:チュラーロンコーン大学(タイ)
10位:マレーシア工科大学(マレーシア)
トムソン・ロイター社引用文献データベース(ISI Web of Knowledge=ISI)によると、2019年に有力な学術雑誌に発表されたASEANの大学の学術論文数は6万3445本。このうちマレーシア5大学の合計数は1万1684本、シンガポール2大学の合計数は1万2995本で、圧倒的な数の学術論文を発表していることが分かる。
トンドゥックタン大学は2016年~2018年に功績のあったASEANの研究機関トップ25に入り、2019年はトップ10まで順位を上げた。
このほか、同大学は世界大学学術ランキング(Academic Ranking of World Universities=ARWU)2019年版のトップ1000で960位につけ、英国のタイムズ(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Times Higher Education)」の「THE大学インパクトランキング(THE University Impact Rankings)」2019年版トップ200入りも果たしている。
ISIによると、2016年~2018年の3年間に同大学が発表した学術論文は2372本と域内の他大学に比べ大幅に少なかった。しかし、2019年単年は2130本と、わずか1年で過去3年間の合計に近い本数を発表し、学術研究が急成長している。
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