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ホーチミン市7区フーミーフン新都市区の多くの住民は20日、同都市区でインターネットサービスを独占的に提供しているニューライフ社との契約を一斉に打ち切る形で抗議の意思を表した。同社のサービス料金が、都市区外の通常料金に比べ2~4倍高く設定されているためだ。
ニューライフは、国内のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)4社のインターネットサービスを扱っている。都市区内の通信インフラはニューライフが投資して整備したため、住民はISPと直接契約はできず、ニューライフを介さなければならないとされる。
通信速度が40Mbpsの個人向け光回線(FTTH)の場合、ニューライフの1か月当たりの料金はどのISPでも55万VND(約2520円)前後だが、都市区外ではベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)とベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)が20万VND(約917円)、FPTテレコム[FOX](FPT Telecom)は50Mbpsを23万5000VND(約1080円)で提供している。60Mbpsの場合、ニューライフとFPTの料金の差は4倍にもなる。
ニューライフ側は高い料金設定について、インターネット回線を全て地中化したコストがかかっているためと説明。一方住民らは、通信速度が遅いなどサービスの質を問題視し、同社が独占的立場に安住して、サービス改善努力を怠っていると指摘している。