ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ソンラ省:18年国家統一試験の点数操作、12人に有罪判決

2020/06/01 05:15 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre 写真の拡大.

 2018年夏季の高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)において西北部地方ソンラ省で発生した点数操作事件で、同省人民裁判所は29日、被告12人に有罪判決を下した。

 この事件は、同省の国家統一試験の監視・採点に当たっていた教育訓練局の職員や警察などが、共産党幹部や資産家の子供44人の試験用紙97枚の点数を引き上げたというもの。

 贈賄罪に問われていた被告4人について、点数操作の対象になった受験生の保護者であるホアン・ティ・タイン被告(女)は執行猶予付き禁固3年、同じく受験生の保護者であるロー・ティ・トゥオン被告(女)は執行猶予付き禁固30か月をそれぞれ言い渡された。判決に従い、半年以上拘置されていた2人は裁判所で即時釈放された。タイン被告は4億4000万VND(約206万円)、チュオン被告は3億VND(約140万円)の賄賂を渡したことを認めている。

 別の2人はより厳しい判決を受けた。ソンラ市職業訓練センターの元職員チャン・バン・ディエン被告(男)、同省警察の元上佐グエン・ミン・コア被告(男)は禁固8年をそれぞれ言い渡された。この2人は、複数の保護者から預かった現金をまとめて賄賂として渡したことが確認されている。

 収賄罪と公務執行上の職権乱用罪の両方に問われていた被告3人について、教育訓練局の元試験・教育品質管理部長であるロー・バン・フイン被告(男)は計21年の禁固刑、同部の元職員グエン・ティ・ホン・ガー被告(女)は19年6か月の禁固刑、同局の元政治思想副部長カム・ティ・ブン・ソン被告(女)は10年の禁固刑をそれぞれ言い渡された。

 公務執行上の職権乱用罪に問われていた残る被告5人は、執行猶予付き禁固24か月~禁固9年の判決を受けた。

 点数操作の結果により、受験生たちは難関大学、また軍・公安の大学に進学していた。点数を引き上げられた受験生について、各大学は実際の点数が合格点を下回っていた人々を退学処分とし、実際の点数でも合格点を上回っていた場合には合格を認めている。

 裁判所は「被告の行為は当局の尊厳を損なうだけでなく、社会的不平等を生み、国民に不信感を与えた」として厳しい判決を下した。

[Vnexpress 11:00 29/5/2020, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムの25年Google検索キーワードトップ10:ニュース編 (5:31)

 インターネット検索大手の米グーグル(Google)は、前年に比べて2025年にトラフィック数が急増した検索キーワードのトップ10「Year in Search 2025」を発表した。  ベトナムにおける2025年の「ニュース」ラン...

地場CTグループ、ASEAN最大級の低空経済センターを建設へ (12/31)

 地場CTグループ(CT Group)はこのほど、低空経済(Low Altitude Economy=LAE)の中核拠点となるセンターへの投資計画を発表した。  同センターの投資総額は約6兆VND(約360億円)、延べ床面積は約50万m2で、ホ...

ホーチミン市初の自転車専用レーンが完成、12月31日に運用開始 (12/31)

 ホーチミン市ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに建設されていた自転車専用レーンが約2か月の工期を経て完成し、12月31日に運用を開始した。同市では初の自転車専用レーンとな...

ホーチミンのベンタイン市場で半世紀以上愛されるチェー店 (12/28)

 チュオン・ティ・トゥエット・チンさん(女性・63歳)は、7~8歳のころからホーチミン市のベンタイン市場で母親のチェー(ベトナム風ぜんざい)の屋台を手伝っていた。そして、50年以上にわたり市場に身を置き、母...

クリエイト・キャピタル、ソブリンAIデータセンター網構築へ (12/31)

 クリエイト・キャピタルベトナム[CRC](Create Capital Vietnam)と米国サンフランシスコに拠点を構えるハイメーカー(HAIMAKER)は、ベトナム国内で総出力100MW規模のソブリン人工知能

未成年犯罪者に電子監視装置の装着義務、新政令 (12/31)

 未成年犯罪者に対する電子監視措置と社会復帰支援を規定する政令第333号/2025/ND-CPでは、未成年者が罪を犯した場合、電子監視装置の装着を義務付けると規定している。  同政令は2026年1月1日に施行される...

通話アプリ「Zalo」、利用規約改定で批判相次ぐ 当局が調査へ (12/31)

 商工省傘下の国家競争委員会は29日、通話やメッセージング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のマルチプラットフォーム「ザロ(Zalo)」を運営する地場総合インターネットメディア運営大手

25年外交総括、経済外交で協定など約350件合意 (12/31)

 国際情勢が不安定化する中、ベトナムの経済外交は2025年に約350件の協定・コミットメントに合意した。これは、29日にハノイ市で開かれた2025年外交分野総括会議で発表されたもの。会議にはファム・ミン・チン首...

地場スタートアップのサオラテック、ドローンでの輸送実証に成功 (12/31)

 ドローン技術を手掛ける地場スタートアップのサオラテック(Saolatek)は29日、携帯端末販売を展開するジードンベト・テクノロジー(Di Dong Viet Technology)と連携し、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHT...

農業環境省、農産物トレーサビリティシステムをお披露目 (12/31)

 農業環境省はこのほど、ベトナム農産物トレーサビリティシステムのお披露目式典を開催した。同システムは、農林水産物の生産・加工・輸送・流通のすべての過程で原産地情報の記録・管理・検索を可能にするデジ...

日本のベトナム人新規入国者数、25年1~6月期は17万人 (12/31)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年1~6月期における外国人入国者数及び日本人出国者数等に関する統計によると、同期の日本におけるベトナム人新規入国者数は前年同期比+1.3%増の16万9931人で、構...

日本の在留ベトナム人数66万人で過去最高更新、国籍別2位 (12/31)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年6月末時点における在留外国人数に関する統計によると、同時点の日本における在留ベトナム人数は66万0483人で、2024年末時点と比べて+4.1%増加し、過去最高を更新...

日本のベトナム人不法残留者数、国籍別で最多 半年で▲8.6%減 (12/31)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年7月1日時点における不法残留者数に関する統計によると、同時点の日本におけるベトナム人不法残留者数は1万3070人で、2025年1月1日時点と比べて▲8.6%減少した。 ...

電子労働契約に法的枠組み、26年から適用 人的資源管理のDX加速 (12/30)

 政府はこのほど、電子労働契約に関する政令第337号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)を公布した。これにより、デジタル環境における労働契約の締結・履行に法的根拠が整備され、人事管理のデジタルトランスフォー...

ビンEVタクシー、都市部向け小型EVバン配車サービス開始 (12/30)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved