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保健省はこのほど、◇患者の分類方法を変更、◇治療期間を短縮、◇退院条件を緩和する形で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新たな診療ガイドラインを導入した。保健省が新型コロナウイルス感染症の診療ガイドラインを変更するのは今回が6回目。
保健省によると、新型コロナウイルス感染症の第4波では、患者の約80%が軽度の発熱や咳、倦怠感があるのみで、1週間程度で回復する軽症患者、あるいは無症状患者となっている。
残る約20%は肺炎などを発症して重症化する傾向にあるが、初期症状が現れてから重症化するまでの期間は約5〜8日で、以前の7〜8日より短くなっている。このうち、約5%は息切れやチアノーゼ、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、血液凝固障害、臓器不全などの症状が現れて重篤化し、蘇生科で集中治療を受ける必要がある。
約7〜10日間の本格的な発症を経た後、呼吸不全などがなければ、解熱して回復に向かう。
保健省は病理学的な進展に基づき、患者を◇無症状、◇急性上気道感染症を伴う軽度の症状、◇肺炎を伴う中レベルの症状、◇重度の肺炎を伴う重症、◇重篤症状の5種類に分類した。
重症と重篤症状の患者は集中治療室で治療し、無症状を含む残りの患者は全て通常の病棟で治療することとする。
退院条件は3つのレベルに分類し、最短の治療期間は10日とする。これにより、「検査を受けてから10日間で症状が現れない」「PCR検査結果が2回連続で陰性、またはウイルス量が少ない」の2つの条件を揃えた患者は10日目で退院することが可能となる。