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ベトナム旅行中に事故死した英国人女性が臓器提供、3人の命救う

2026/04/18 10:45 JST配信

 ハノイ市のベトドク(越独)友好病院は、ベトナムで亡くなった英国人女性のO・S・Wさん(19歳)からの肝臓提供により、B型肝炎と重度の肝硬変を背景とした急性肝不全を患っていたN・V・Gさん(男性・53歳)、腎臓提供により長年透析治療を続けていたH・V・Dさん(男性・35歳)とH・T・T・Hさん(女性・41歳)の3人の命が救われたことを明らかにした。

 移植手術後の患者らの経過はいずれも良好で、健康状態も安定しつつある。

 末期の臓器不全で、生命の維持が困難な状態にあった患者3人と家族は、臓器提供者の家族による崇高な行為に深く感動し、感謝している。「再び普通の生活に戻れたように感じています。臓器提供者のご家族のお気持ちに心から感謝します」と、腎臓移植を受けたHさんは感動を込めて語った。

 また、Dさんも「健康状態は徐々に安定してきていると感じています。臓器提供者のご家族には大変感動しており、感謝しています」と話した。

 亡くなったOさんは、青春の旅行としてベトナムを訪れていた。楽しい体験に満ちた旅となるはずだったが、不慮の事故により彼女の人生はあまりにも早く終わることとなった。医師らの懸命な治療にもかかわらず、損傷の深刻さから命を救うことはできず、4月2日にOさんは脳死と診断された。

 しかし、この若い女性のベトナムでの旅路はそこで終わらなかった。深い悲しみの中、彼女の両親は娘の臓器を、生死の境にあるベトナムの患者たちに提供することを決断したのだ。

 Oさんの両親は娘について、強く、賢く、常に一瞬一瞬を大切に生きるような子どもだったと言葉を詰まらせながら述べた。高校を卒業したばかりで、この秋には大学に進学する予定だった。ベトナムへの旅は、その輝かしい青春へのご褒美でもあった。

 「娘は皆さんの国で素晴らしい時間を過ごしました。娘は、ここが大好きで、とても幸せだと言っていました。娘もきっと、自分の命を他の人のために役立てたいと望んだはずです」とOさんの両親は語った。

 Oさんの父親は、「命を与えること以上に偉大な贈り物はありません。私たちは娘をとても誇りに思っています」と声を詰まらせ、母親は涙を流しながらも穏やかな笑みを浮かべ、「娘はとても美しい形で生き続けるでしょう。ここで新しい家族を持ち、そしてこれからも私たちの心の中にいます」と話した。

 故郷のロンドンを思わせる生活のペースがあるハノイ市について、Oさんの家族は、娘がとても特別な形でこれからもずっとこの場所の一部であり続けるのだとわかり、慰めを見出したと語った。

 ダオ・ホン・ラン保健相は4月8日、この崇高な行為を受けて、家族に対して弔意と感謝の書簡を送った。書簡の中でラン保健相は、若い女性の死去に対する深い哀悼の意を表すとともに、家族による臓器提供の決断が複数の臓器不全末期の患者に生きる機会をもたらしたことを強調した。

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