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財政省傘下統計局(NSO)の最新予測によると、ベトナムの人口増加は2060年頃に停止し、2061年からマイナス成長に転じる見通しだ。
推計シナリオと人口減少の加速
中位推計の場合、2074年のベトナムの人口は約1億1420万人になる見通し。一方、低位推計では1億0390万人にとどまり、高位推計では約1億1850万人に達すると予測されている。
中位推計の場合、2024~2029年の人口増加率は年平均+0.66%を維持するが、その後は鈍化し、2061年からマイナス成長となる。2019年の予測に比べ、増加停止の時期が3~8年早まった。
低位推計の場合、マイナス成長の開始はさらに10年早い2051年となる可能性がある。2069~2074年には年平均▲46万1000人が減少すると予測されている。
一方、高位推計で合計特殊出生率(Total fertility rate=TFR、1人の女性が一生に産む子供の平均数)2.01人が維持されれば、2074年まで微増が続く見込み。しかし、人口減少のペースは全体的に加速しており、2069~2074年の減少幅は2019年予測の年平均▲0.18%減から同▲0.44%減に拡大している。
地方別の動向と社会への影響
地方別では、出生率の低い南部メコンデルタ地方ビンロン省が2034年に最も早く人口増加が停止する見通し。2045~2049年には同省のほか、南部メコンデルタ地方ドンタップ省、同カントー市、同カマウ省、南部地方タイニン省、南部メコンデルタ地方アンザン省の計6省・市でマイナス成長になると予測されている。
ホーチミン市は2049年に人口増加が停止し、ハノイ市は増加率が約+0.3%に低下するものの、両市は国内最大の都市規模を維持する見込み。
長期間のマイナス成長は急速な高齢化や労働力不足を招き、社会保障システムへの圧力を増大させる。そのため、ベトナムは人口置換水準(長期的に人口規模を維持するために必要な出生率)の維持へ政策の焦点を移しつつある。

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