ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

難病「骨形成不全症」を患う5歳の天才少年、超高速暗算で話題に

2022/01/22 10:42 JST配信
(C) dantri
(C) dantri 写真の拡大.

 僅か5歳の少年が、複雑な暗算を超高速でこなしたり、複数の外国語で簡単な挨拶が出来るということで巷で話題になっている。天才少年として話題になっているのは、北中部地方ハティン省フオンソン郡ソンチュン村(xa Son Trung, huyen Huong Son)在住のグエン・クアン・チエウちゃんだ。

 父親のグエン・バン・チョンさんによると、チエウちゃんは生後1か月を過ぎたころ、骨形成不全症と診断された。骨がもろく弱いことから、少しの衝撃でも骨折してしまうため、「ガラスの骨」と呼ばれる難病だ。その後に受けた治療の甲斐もあって、歩くのに不自由はしないが、今も常に骨折の恐怖がつきまとう。

 生まれつき体が丈夫ではないチエウちゃんだったが、頭脳は非常に明晰で、優れた記憶力を持っていた。チエウちゃんと実際に会って会話した第一印象は、ユーモアがあり、機知に富んだ少年というものだった。チエウちゃんは、人見知りすることもなく、得意の超高速暗算や大好きだという歌を披露してくれた。

 チョンさんは、「息子は2歳まで、ほとんどベッドで寝たきりの生活だったが、記憶力がよく、テレビで数回聴いただけで、歌を覚えてしまった。5歳になったが、まだ学校にも通えていない。自分を守る術をしらないし、もし転んだら、とても危険だ」と話した。

 現在5歳のチエウちゃんは、身長80cm、体重約13kgで、通常の同い年の児童と比べると、かなり小柄で華奢。昨年は8回もギブスで足を固定しなければならなかった。息子を愛してやまないチョンさんは、家にいる時間が長いチエウちゃんに対し、暇を見つけては算数などを教えていた。

 息子の才能に気付いたのは、それから少し経ってからのこと。ほんの数回教えただけで1~10の数字を覚え、しばらくすると自分で、それらを計算して3桁~4桁の数字にまとめ始めた。

 数か月後には掛け算の九九を覚え、数百万~数十億の数字が読めるようになり、複雑な暗算も出来るようになっていた。さらに、テレビで教育番組を観ているうちに、英語、ロシア語、韓国語、中国語の挨拶も覚えてしまった。

 チョンさんが隣人らの前で、「100+200+300+400+500+700+800+900+45+32は?」と
チエウちゃんに問題を出したところ、即座に「3977」と答えた。より客観的に判断するため、試しに我々も即興で問題を出してみた。「3257+2856は?」これまた直ぐに「5843」答えが返ってきた。

 昨年11月初め、チエウちゃんのことを知った同省の英語センターがワンオンワンの特別無料コースを開いてくれた。チョンさんは、「息子が有名になってから、大勢の人が訪ねてくるようになった。プレゼントをくれたり、息子を励ましてくれたり、遊び相手になってくれたりしている」と語った。

 なお、チョンさんは農業機械の修理を生業としているが、2018年にすい臓がんを患っていることが分かり、現在も闘病中だ。

[Dantri 14/01 2022 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
フエ名物の麺料理「ブンボーフエ」、国家無形文化遺産に登録 (10:46)

 文化スポーツ観光省は、「フエのブンボー(ブンボーフエ)に関する民俗知識」を国家無形文化遺産として登録した。  外国でも知られるようになった北中部地方フエ市名物の麺料理である「ブンボーフエ(Bun bo H...

タトゥーで臓器移植の意思表示、SNSで話題に (9:41)

 あるタトゥーアーティストが最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿した画像が大きな話題となっている。タトゥーには、ベトナム語の文章で「私は臓器提供者(ドナー)です。チョーライ病院に送...

建国80周年の軍事パレード、ロシアなど5か国に部隊派遣要請 (11日)

 ホアン・スアン・チエン国防次官は9日、9月2日の8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)と建国80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念式典の一環として行われる軍事パレードに参加する部隊の派遣...

世界のベトナム人街を訪ねて【ベルリン編・前編】 (6日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

JETP適格案件24件に、調達予定資金70億USD (11日)

 「ベトナムとの公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」事務局と国際パートナーグループ(IPG)、グラスゴー金融同盟(GFANZ)との会合が8日にハノイ市で開催された。会合では、関係者がプロジェクト選定手続...

1~6月期GRDP、再編後の19省・市は+10%以上を達成 (11日)

 財政省傘下統計局(NSO)によると、7月1日付けで全国63省・市から34省・市に再編された新たな行政区ベースで、19省・市は2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率を上回る域内総生産(GRDP)成長率を記録した。 ...

ベトナム1部ハノイFC、手倉森誠監督の続投を発表 (11日)

 サッカーベトナム1部Vリーグ1のハノイFCは10日、手倉森誠監督(57歳)との契約更新を発表した。契約期間は2025~26シーズン終了までの1年間。  手倉森氏は、青森県出身で現役時代はミッドフィルダーとして活...

ホーチミン:地域の診療所を「ミニ病院」として機能強化へ (11日)

 ホーチミン市は、3省・市の合併により人口が990万人から1370万人に増加した。一方で、病院数は134か所から164か所に増えたものの、人口1万人あたりの病床数は42床から35床に減少し、医療体制への負担が高まって...

韓国ロッテがベトナムで事業拡大、計10店舗の出店を計画 (11日)

 韓国ロッテグループのロッテショッピング(Lotte Shopping)は今後、ベトナムにショッピングモールを2~3店舗、スーパーマーケットを7店舗の計10店舗を出店する計画だ。韓国の証券会社の研究員を対象に、ハノイ市...

ウェビナー「Inno Vietnam-Japan Meetup」、7月24日開催 (11日)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、7月24日(木)のベトナム時間14時00分から15時30分まで(日本時間16時00分から17時30分まで)、日本企業とベトナムスタートアップとの協業促進を目的として、人工知能(AI)を活用した...

7~12月GDP成長率目標+8.42%、経済成長シナリオ更新 (11日)

 財政省傘下統計局(NSO)はこのほど、2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率が+7.52%だったことを踏まえ、2025年通年の経済成長シナリオを更新した。  7~12月の成長率は+8.42%、通年では+8.00%を目指す...

ホーチミン:市内病院の評価24年版、1位はビンザン病院 (11日)

 ホーチミン市保健局は、旧ホーチミン市内の病院・医療センター124か所を評価した2024年版の結果を公表した。中央政府管轄の病院や、設立から12か月未満の施設は対象外となる。  この評価結果は、対象の病院...

ビンファスト、インドでサービス網拡充へ 現地大手と提携 (11日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、インドの大手EV充電・アフターサービス事業者

CMC技術、ホーチミンに大規模データセンター建設へ (11日)

 ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)管理委員会はこのほど、CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)による大規模データセンター建設プロジェクトを承認した。

カインホア省:ニャチャン湾のサンゴ約191ha消失、海洋観光に打撃 (11日)

 ベトナム・ロシア熱帯センターが発表した最新の研究によると、過去20年間で南中部地方カインホア省のニャチャン湾では約191haのサンゴ礁が失われている。  調査面積の12%に相当する規模で、南中部地方の海...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved