ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:年間2~3cmのペースで地盤沈下、JICAが対応策を助言へ

2022/08/30 15:01 JST配信
(C)vnexpress
(C)vnexpress 写真の拡大.

 ホーチミン市では地盤沈下が進行しており、年に2~3cmも沈んでいる。これは、国際協力機構(JICA)によるフィールドワークで、地盤沈下の研究・管理に携わる機関・組織の観測データをまとめた調査結果から明らかになったもの。

 南部水資源計画調査連盟(DWRPIS)によると、同市では2005年から2017年までの間に23cmの地盤沈下が確認された。年平均の地盤沈下は2cm、場所によっては年平均の地盤沈下が6cmに達するエリアもあった。

 地盤沈下が特に深刻な行政区は、◇7区、◇8区、◇12区、◇ゴーバップ区、◇タンビン区、◇ビンタイン区、◇フーニュアン区、◇ビンタン区、◇2区(※現トゥードゥック市)、◇トゥードゥック区(※同)。

 また、ベトナム国家大学ホーチミン市校(VNUHCM)傘下のホーチミン市工科大学(HCMUT)によると、2006年から2020年までの間に、市内各地、特に12区、ゴーバップ区、タンビン区、ビンタイン区、フーニュアン区、ビンタン区で地盤沈下が進行し、最も深刻な場所では43cmの地盤沈下が確認された。こちらの調査では、年平均の地盤沈下が3cmとなっている。

 JICAがベトナム地球科学鉱物研究所、資源環境省傘下の水資源研究所、農業農村開発省傘下の南部灌漑科学研究所、サイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)に行った聞き取り調査では、同市の地盤沈下は1990年以降から継続して発生しており、これまでの地盤沈下は約100cmに達すると推定されている。市の地盤は年に2~5cmのペースで沈下しており、中でも高層ビルが集まる場所では年7~8cmも沈下している。地盤沈下のスピードは、海面上昇(年約1cm)の2倍以上となっている。

 JICAは、ホーチミン市に対し、ジャカルタ(インドネシア)と東京(日本)の経験を踏まえた地盤沈下対策を講じるよう提案。市人民委員会はこの提案に同意し、同市資源環境局・建設局・建築計画局に対し、JICAと協力して計画案を策定するよう指導した。

[VnExpress 00:00 26/8/2022 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム、無人航空機を初輸出へ 韓国に5000機 (6:40)

 地場CTグループ(CT Group)は12日、韓国のソウルで開催されたベトナム・韓国経済フォーラムで、同国を公式訪問中のトー・ラム書記長の立ち会いのもと、韓国の新興企業との間で無人航空機(UAV)の輸出に関する協力...

CMC技術と韓国サムスン物産、ホーチミンでデータセンター共同開発 (6:23)

 地場テクノロジー企業のCMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)は12日、韓国のソウルで開催されたベトナム・韓国経済フォーラムで、韓国のサムスン物産(Samsung C&T)との間で、ホー

ベトナム、韓国の自走砲20門を輸入 地対空ミサイルにも関心 (5:18)

 韓国ハンファグループ(Hanwha Group)で、航空エンジン部品を製造するハンファエアロスペース(Hanwha Aerospace)はこのほど、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)を通じて「K9自走砲」20門をベトナムに輸出した。  ...

父親から受け継いでこの道40年、「時」を修理する男性 (10日)

 ホーチミン市在住のグエン・クオック・フンさん(男性)は、40年以上にわたって時計の修理を生業にし、家族を養い、3人の息子を大学に通わせ、立派に育て上げた。  フンさんの店の名前が「グエン」(※名字のグ...

地場乳業ヌティフード、アイスと牛乳の自販機を試験導入 (5:11)

 地場乳業メーカー大手ヌティフード(NutiFood)は、ホーチミン市でアイスクリームと牛乳の自動販売機を試験導入した。ベトナムでアイスクリームの自動販売機を展開するのは、同社が初めてとなる。  アイスク...

ハノイ・メトロ、折りたたみ電動自転車の車内持ち込み拒否で謝罪 (4:37)

 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は12日、社員がリチウムイオンバッテリー付き折りたたみ自転車の車内持ち込みを拒否した件について、謝罪した。  ハノイ・メトロは、◇2A...

アゴダ調べ、再訪したいアジアの国 日本1位 ベトナム3位 (3:47)

 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガポール)はこのほど、2025年版「再訪したいアジアの国ランキング(Return Visitor Rank 2025)」を発表した。 ...

経産省、小規模実証・FS事業の間接補助でベトナム案件6件採択 (2:22)

 経済産業省 通商政策局 貿易振興課は、令和6年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業:一次公募)」に係る間接補助事業者について公募を行い、応募144件の中から71件を採択...

ベトナム、25年1~6月期の電動バイク販売台数で世界3位 (13日)

 バイク市場調査会社のモーターサイクルズデータ(Motorcycles Data)によると、ベトナムにおける2025年1~6月期の電動バイク販売台数は20万9000台で、前年同期比+99.2%増となり、世界3位の市場規模となった。 ...

ベトナム航空、韓国企業と航空・観光・物流で提携 (13日)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、韓国のソウルで開催されたベトナム・韓国経済フォーラムで、同国を公式訪問中のトー・ラム書記長の立ち会いのもと、韓国企業との間で4件の

ビンファスト、インドHDFC銀行とEV購入促進で提携 (13日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社で、米ナスダック証券取引所(NASDAQ)上場の電気自動車(EV)メーカーであるビンファストオート(VinFast Auto=

ベトナムモーターショー、25年は開催見送り 26年に全面刷新へ (13日)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で毎年10月に開催されている「ベトナムモーターショー(Vietna...

ラム書記長、韓国・延世大学で講演 名誉博士号授与 (13日)

 国賓として韓国を公式訪問中のトー・ラム書記長は11日、延世大学校を訪れ、「平和、繁栄、協力、発展のためのベトナムと韓国の包括的・戦略的パートナーシップの推進と強化」をテーマに講演した。  ラム書...

三工社、ベトナム鉄道総公社での実証実験開始 安全性向上に貢献 (13日)

 鉄道信号や鉄道車両、交通信号などのメーカーである株式会社三工社(東京都渋谷区)は、2024年11月にベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)との間で、踏切警報灯全方位形、踏切大口径しゃ断桿、土砂崩壊検知...

タンソンニャット空港の全国際線、ロンタイン空港に移管へ (13日)

 ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港の第1期が2026年に稼働を開始すれば、ホーチミン市タンソンニャット

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved