ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:ガソリンスタンドに長蛇の列、在庫切れで一時休業相次ぐ

2022/10/11 17:47 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 ホーチミン市を中心とする南部各地で、石油関連製品の供給不足により多くのガソリンスタンドが営業を一時停止している。ホーチミン市にはガソリンスタンドが550か所あるが、10日夕方の時点で在庫切れを理由に営業を一時停止したガソリンスタンドの数は全体の2割強にあたる121か所に達した。

 市内各地のガソリンスタンドでは、ガソリンを買い求める市民が長蛇の列を作っている。なお、全国のガソリンスタンドの数は1万7000か所となっている。

 ガソリンスタンドは条件付きで投資・経営が認められる業種で、営業を一時停止すればライセンスを取り下げられる可能性があることから、在庫不足でも営業を継続するため、車両1台に対する購入量の上限を設定しているところも多い。

■小売企業:小売価格の策定で十分なコストの算出を要請

 小売企業によると、この背景には卸売企業から商品を入荷しにくい状況が続いていることがある。小売企業の訴えによると、現行規定では、卸売企業は管轄機関が定める小売価格を超えない価格帯で石油関連製品を販売しなければならないと規定されているにもかかわらず、卸売企業は石油関連製品のインボイスとは別に「輸送料」のインボイスを作成する形で、規定以上の価格で石油関連製品を小売企業に販売している。

 小売企業は商工省と財政省に対し、市場メカニズムを尊重し、規定価格の策定においてコストを十分に算出し、卸売価格と小売価格との適切な格差を確保するよう要請している。

 管轄当局は小売価格の算定を見直すと共に、ガソリンスタンドが石油関連製品を退蔵し、値上げを待つことのないよう検査を強化している。

■2022年7~9月の石油関連製品輸入が急減

 税関総局によると、国際市場における石油関連製品の価格が大きく変動していることを背景に、2022年7~9月におけるガソリンの輸入量は前期比▲40%減、軽油(ディーゼル油)の輸入量は同▲35%減とそれぞれ急減した。卸売企業33社のうち、同期に石油関連製品を輸入したのは19社のみだったという。

 一方、商工省が卸売企業の報告として明らかにしたところによると、十分な在庫が確保できているという。8日時点の主要卸売企業における石油関連製品の在庫量は以下の通り。

ペトロリメックス[PLX](Petrolimex):48万9000m3
PVオイル[OIL](PV Oil):23万m3
タインレー総公社[TLP](Thalexim):6万m3
ドンタップ石油貿易[PDT](Petimex):4万5000m3
◇軍隊石油化学会社(MIPEC):1万9000m3
◇サイゴンペトロ(Saigon Petro):1万1000m3

■財政相:卸売企業から小売企業への供給の円滑化が必要

 ホー・ドゥック・フォク財政相は10日、地元メディアのインタビューに応じ、「石油関連製品の輸入を行う卸売企業は全国に30社以上あり、小売企業は約500社もある。これらの企業を管轄する商工省は管理を効率化し、中間費用を削減させ、卸売企業から小売企業への供給を円滑化する仕組みを構築する必要がある」と指摘した。

 商工省は、卸売企業による石油関連製品販売事業における法律の遵守度合いの調査結果を審査する審議会を発足した。今後、審議会の審議結果を踏まえて対策を講じる。同省はまた12日に卸売企業のトップらを招集し、財政省とベトナム石油協会(VINPA)の代表者の立ち合いのもと、石油関連製品の確保について釘を打つ。

[Tuoi Tre 18:15 10/10/2022, 20:00 10/10/2022, 08:22 11/10/2022 / Tien Phong 06:30 11/10/2022 / VTC 18:08 10/10/2022 / Zing 10:23 11/10/2022 / Nguoi Lao Dong 13:17 11/10/2022 / VietnamPlus 13:32 11/10/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ダナン:シクロツアーに多言語AIガイド搭載、GPS連動で名所解説 (14:00)

 南中部地方ダナン市では、伝統的なシクロに最新技術を導入し、ベトナム語や英語、中国語、韓国語、日本語など15言語対応の自動ガイドシステムを搭載したシクロ観光ツアーを試験的に実施している。  同市観...

カインホア省:人民評議会議長が人民委員会主席に (13:07)

 南中部地方カインホア省人民評議会は16日、同省共産党委員会筆頭副書記 兼 同省人民評議会議長のグエン・カック・トアン氏を同省人民委員会の新主席(2021~2026年任期)に選出した。  トアン氏は新主席就任...

ラムドン省党委副書記がタインホア省党委副書記に、人民委主席兼任 (13:04)

 ベトナム共産党政治局の決定により、南中部地方ラムドン省共産党委員会筆頭副書記のグエン・ホアイ・アイン氏が、北中部地方タインホア省共産党委員会副書記(2020~2025年任期)に任命され、タインホア省人民委...

「おかけになった電話は…」の音声案内で知られる「国民的声」の主 (14日)

 キム・ティエンさんの「黄金の声」は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の19時のニュース番組と共に長年親しまれ、電話がつながらなかったときに流れる「おかけになった電話は…(Thue bao quy khach vua goi...)」とい...

訪越の露プーチン大統領補佐官、ラム書記長と会見 (6:38)

 トー・ラム書記長は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の補佐官で、同国の海洋評議会議長を務めるニコライ・パトルシェフ氏と会見した。同氏は15日から18日までの日程でベトナムに滞在している。 ...

ビエンホア空港のダイオキシン除染、熱処理システム着工 (6:02)

 東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港で15日、ベトナムと米国の両政府の協力によるダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトで除染が完了した土地の引き渡し、ダイオキシン熱処理システムの着工、障がい者の生活の...

世界技術革新力ランキング、ベトナムは44位 低中所得国2位 (5:57)

 2025年の世界技術革新力ランキング(Global Innovation Index=GII)によると、ベトナムはスコアが37.1で、世界139か国・地域中44位となった。  低中所得国の中ではインドに続いて2位、東南アジア・東アジア...

高収益企業トップ500、ベトテルが1位に浮上 (5:28)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)が発表した「収益が高いベトナム企業トップ500(PROFIT500)」の2025年版で、国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)がペトロベ...

25年8月の訪日ベトナム人6.1万人、8月として過去最高を記録 (4:45)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年8月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+16.7%増の6万1200人で、8月として過去最高を記録した。  1~8月期では、前年同期比+10.4%増の47万9300人となっ...

25年8月の対日貿易収支、1271億円の黒字 前年同月比▲0.1%減 (4:15)

 日本の財務省が発表した2025年8月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比▲0.1%減の1270億5400万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+11.0%増の2335億7700...

ソーシャルワイヤー、システム開発子会社MK1の出資持分65%譲渡 (3:02)

 インフルエンサーPRやリリース配信サイト「@Press(アットプレス)」などを手掛けるソーシャルワイヤー株式会社(東京都港区)は16日、連結子会社であるMK1テクノロジー・ベトナム(MK1 TECHNOLOGY VIETNAM、ハノイ...

「にいがたベトナムフェスティバル」、10月4日・5日開催 (2:24)

 新潟県は、10月4日(土)・5日(日)の両日、「にいがたベトナムフェスティバル2025」を新潟駅南口広場で開催する。開催時間は10時00分から17時00分まで。  同イベントは、新潟県民にベトナムの文化に触れ親し...

ベトナム、初のAI法を発表へ 年末めど (17日)

 政府は、人工知能(AI)を国家戦略の柱と位置づけ、2025年末をめどに国家AI戦略の改定版とベトナム初のAI法を発表する方針だ。  AIを国の知的インフラとして、持続可能な発展や国家競争力の強化、国民の生活...

ベトナム、米国による12種類の漁業認定拒否に再考要請 (17日)

 グエン・ホン・ジエン商工相は15日、米国のハワード・ラトニック商務長官宛てに書簡を送付し、米商務省(DOC)および商務省傘下の海洋大気庁(NOAA)が、12種類の漁業について米国の海洋哺乳類保護法(MMPA)に基づく...

ビンEVタクシー、インドネシア2都市目でサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved