ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

56年前に戦死したベトナム人兵士の日記、米退役軍人が遺族に返還

2023/03/06 18:35 JST配信
(C) daidoanket
(C) daidoanket 写真の拡大.

 ベトナム戦争に従軍した米退役軍人ピーター・マシューズ(Peter Mathews)氏が5日、北中部地方ハティン省キーアイン郡キースアン村(xa Ky Xuan, huyen Ky Anh)を訪れ、戦死したベトナム人兵士カオ・スアン・トゥアット(本名:カオ・バン・トゥアット)氏の日記を遺族に返還した。

 マシューズ氏は仏壇に献花し、線香を手向けて「この日記が、遺族の痛みを和らげてくれることを願っている」と語った。

 マシューズ氏は、1967年11月に起きた南中部高原地方コントゥム省ダックトーの戦いで戦場に残されていたベトナム人兵士のリュックの中からノートを見つけた。ノートには、内容は理解できないものの美しい手書きの詩らしき文章やイラストがたくさんあり、好感を抱いた同氏は「きっと誰かの日記だろう」と思い、上司には提出せず、自分で米国に持ち帰ってこれまで大事に保管してきた。

 最近になって、この日記がキースアン村出身のトゥアット氏の物だったことが分かった。

 トゥアット氏は4人兄弟で、一家の唯一の息子だった。未婚のまま1963年に従軍し、1972年になって家族に死亡告知書が届いたが、遺骨やお墓などはいまだに見つかっていない。

 トゥアット氏の両親が死亡した後は、同氏の甥子にあたるハー・フイ・ミーさんが供養を続けている。ミーさんは「遺影も遺品もなかったので、家族は数十年間ずっと心を痛めてきた。日記が見つかり、まるで伯父と実際に触れ合えるかのようだ。お墓もいつか見つかることを信じている」と語った。

[Tien Phong 06:02 06/03/2023 / VTC 10:37 05/03/2023 / Dai Doan Ket 12:55 05/03/2023 / Bao Tin Tuc 13:20 05/03/2023, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:13.5万人収容の巨大スタジアム建設へ、世界2番目の規模 (5:33)

 ハノイ市トゥオンティン村人民委員会は現在、地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)が提案したオリンピックスポーツ都市区エリアBの詳細計画(縮尺500分の1)について

日本映画祭2025、ベトナム4都市で開催 日本映画10作品を上映 (5:15)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、ハノイ市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、ホーチミン市、南中部地方ダナン市のベトナム4都市で、12月12日(金)から2026年1月25日(日)にかけて「日本映画祭(Japa...

ハノイ:交差点にAIカメラ1800台を設置、交通違反を自動検出 (4:14)

 ハノイ市交通管制センターは13日に運用が開始され、人工知能(AI)を搭載した監視カメラシステムによる交通違反の自動検出の本格導入がスタートした。  同市警察は交通管制センターについて、法令を遵守して...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

日本の製造業の有望事業展開先、ベトナムは3位に後退 (4:12)

 国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)が発表した日本の製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査結果によると、今後3年程度の中期的な有望事業展開先国・地域のランキングで、ベトナムは3位となっ...

FPTと三島光産、AI活用した次世代製造基盤構築の協業で合意 (3:00)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、日本法人のFPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)の子会社であるFPTソフトウェアジャパン株式会社(東京都港区)を

日創グループ、ひまわり設計ベトナムを子会社化へ (2:35)

 金属加工や化成品、建設などの事業を手掛ける日創グループ株式会社(福岡県福岡市)は、ベトナムで建築建材などの作図・設計を行うひまわり設計ベトナム(HIMAWARI SEKKEI VIETNAM、ハノイ市)の全持分を取得し、子...

ベトナム、外国人のパスポート不携帯に最大50万VNDの罰金処分 (15日)

 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、ベトナムに滞在する外国人の出入国、居住、移動に関する行政処分が規定されている。  同政令の第21条...

イオンエンターテイメント、「イオンシネマ」ベトナム1号店を開業 (15日)

 日本全国に「イオンシネマ」98劇場を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)は7日、ベトナム1号店となる「イオンベータ・ビンコムスマートシティ(AEON BETA Vincom Smart City)」を、ハノイ市の...

アジア開銀、ベトナムの25年GDP成長率予想を+7.4%に上方修正 (15日)

 アジア開発銀行(ADB)は10日、最新の「アジア経済見通し」を公表し、ベトナムの経済成長率予想を上方修正した。同行は輸出需要の回復を背景に、米国の関税政策を巡る不透明感が残るなかでも、ベトナム経済は堅調...

マツダ、ホーチミンに東南アジア初の旗艦ショールームを開設 (15日)

 ホーチミン市トゥードゥック街区で11日、マツダの東南アジア初となる旗艦ショールームがオープンした。同店舗は、提携関係にある地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THAC...

ハノイ市、30年までにPM2.5を24年比20%削減 国会決議 (15日)

 国会は10日、環境保護に関する政策・法律の実施効果を高めるための決議を採択し、この中でハノイ市とホーチミン市の2大都市に対し、大気汚染の早急な改善措置を実施するよう要請した。  特にPM2.5(微小粒子...

ビングループ、建設業界に本格参入 労働者10万人募集 (15日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)が建設業界への本格参入に向けて準備を進めている。傘下のビンコンス建設投資開発(Vincons Construction Developme

第15期国会第10回会議が閉幕、最終会期で法律51本を可決 (15日)

 第15期(2021年~2026年任期)国会の最終会期となる第10回会議が11日に閉幕した。  今国会で51本の法律が可決、39本の決議が採択された。また国会は、会期中に採択した決議の中で、政府に対して今後の重要任...

映画ファンド「ファンドゴー」始動、ベトナム映画を世界へ (15日)

 地場イノベーションファンド「ファンドゴー(FUNDGO)」は南中部地方ダナン市で10日、映画ファンド「ファンドゴー・シネマ(FUNDGO Cinema)」を立ち上げたと発表した。  ファンドゴー・シネマは、ファンドゴー...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved