ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

ビンズオン省:道路に落ちている釘を拾う「釘拾いの騎士」

2023/07/01 09:10 JST配信
(C) tienphong
(C) tienphong 写真の拡大.
(C) tienphong
(C) tienphong 写真の拡大

東南部地方ビンズオン省トゥアンアン市に住む男性フン・フウ・ヒエップさんは、地域の人々から「釘拾いの騎士」と呼ばれ、親しまれている。

 朝4時30分、ヒエップさんは、磁石を仕込んだ箱を後部に取り付けたバイクで出かける。バイク車線を走ること20km、帰ってくる頃には、その手製の箱に1kgほどの釘や金属片が吸い付けられている。道路に落ちていたものだ。

 「ほとんど毎朝やってくれている。釘を踏んでパンクして、転んで大けがする人も珍しくないので、彼のしていることは本当に意味のあることだよ。このあたりの人は彼のことを『ナイト』って呼んでいるよ」と近隣に住む男性は話す。

 ヒエップさんはトラック運転手をしているのだが、仕事中に、パンクによる痛ましいバイク事故を何件も目撃した。そして3年ほど前、市内の道路をバイクで走っていた時に、彼自身も釘を踏んだ。「急用で職場に行く必要があったのですが、パンクしてしまったので、汗だくになってバイクを押して修理店を探しました。それから1か月後、また同じ目に。その時から、釘の回収車を作れないか考え始めたんです。他の人が事故に遭ったり、修理店を探してバイクを押して回るようにさせたくなかったので」とヒエップさん。

 そうしてヒエップさんは、暇な時間を利用して、回収箱を取り付けたバイクを5台ほど作った。改良を重ねどんな大きさのどんな金属でも回収できるようにした。そんな彼のもとには、同じような活動がしたいと志願する若者も訪れるようになったため、回収車をさらに作って「釘回収隊」を結成することにした。

 釘を回収するために道路を走るのは、人々が仕事に出かける前の早朝が最も良いという。ただ彼は午後も、ラッシュアワーの前などに走って、釘の回収をしている。自分の仕事だけでも忙しいのに、なぜこんな活動を?と尋ねる人もいる。なぜ自分がこんな活動をしているのか、彼自身よくわからないという。

 「単純に、パンクして困っている人がいたら、助けたいというだけですよ。飲みに行くお金を少し、回収車を作る材料購入に回しているだけです。人を助けることは、自分を助けることでもあるので」とヒエップさんは話した。

[Tien Phong 10:08 22/06/2023, F].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
台湾鴻海、クアンニン省のEV部品子会社に110億円追加投資 (14:23)

 電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)は、ベトナムの各子会社への投資を相次いで拡大している。最近では、東北部地方クアンニン省...

ハノイ:2500席規模の新劇場を建設へ、投資総額120億円 (13:28)

 ハノイ市共産党委員会常務委員会は、ベトナム文化の発展に関する政治局決議第80号-NQ/TWを実施するための行動計画第8号-CTr/TUを公布した。  市の文化発展のために2026~2030年に総額36兆1120億VND(約2175...

越露首相がモスクワで会談、ベトナム原発建設協定に署名 (6:12)

 ロシアを公式訪問中のファム・ミン・チン首相は23日、首都モスクワの首相府でロシアのミハイル・ミシュスチン首相と会談した。会談後、両首相はベトナム国内における原子力発電所建設協力に関する政府間協定の...

ハノイ郊外の村落で口承される独自の「隠語」、200年の歴史 (22日)

 ハノイ市郊外のダイスエン村(旧フースエン郡)ダーチャット村落の人々は、ベトナム語の標準語とは別に、かつて竹臼作りの技術を秘伝として守るのに役立った何千もの隠語から成る独自の言語を持っている。  ...

燃料高騰で航空各社が悲鳴、サーチャージ引き上げや国内線運休も (6:00)

 中東での紛争を背景とした航空燃料価格の高騰と供給不安を受け、ベトナムの航空各社は路線の運休など対応を迫られている。また、各社は国際線での燃油サーチャージの引き上げを検討しており、早ければ4月初旬に...

ハノイ・メトロと米ビザ、メトロ2路線で非接触型決済を導入完了 (5:51)

 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)と米クレジットカード大手ビザ(Visa)は、メトロ2A号線(カットリン~ハドン区間)と3号線(ニョン~ハノイ駅区間)の2路線でオープンループ方式に...

クオン国家主席、金正恩氏の北朝鮮国務委員長再選に祝電 (5:34)

 外務省の24日の発表によると、北朝鮮の第15期最高人民会議第1回会議において、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が同国の国務委員会委員長に再選されたことを受け、ルオン・クオン国家主席が祝電を送っ...

サンGと米マリオットが協力、30年までにホテル10軒開業 (4:32)

 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)は23日、米国のホテル運営会社であるマリオット・インターナショナル(Marriott International)との間で、戦略的協力関係を...

ヤクルト、ベトナムで「ピーチ風味」を新発売 (3:33)

 株式会社ヤクルト本社(東京都港区)の海外子会社であるベトナムヤクルト(ホーチミン市)は、4月1日に新商品「ヤクルト ピーチ風味」をベトナムで発売する。  人気のあるピーチ風味をヤクルト製品に導入するこ...

ホーチミン:スマートファクトリーエキスポ、6月24日から開催 (2:49)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、6月24日(水)から26日(金)まで、「ベトナム・スマートファ...

グラブ25年売上高が過去最高、ベトナムは第5の市場 (24日)

 シンガポール系グラブ(Grab)が発表した2025年年次報告書によると、同年の連結売上高は前年比+20.0%増の33億7000万USD(約5400億円)に達し、事業開始以来で最高となった。このうち、現地法人グラブベトナム(Grab...

ベトナムのEV販売シェアが38%に、欧州や米国を上回る水準 (24日)

 エネルギーシンクタンクのエンバー(Ember)が発表した最新の報告書によると、2025年におけるベトナムの新車販売台数のうち、電気自動車(EV)のシェアが38%に達し、欧州連合(EU)の26%や米国の10%を上回った。中...

ペトロベトナムガス、LPG調達先を多様化 中東リスクで供給確保 (24日)

 中東情勢の緊迫化に伴う液化石油ガス(LPG)の供給懸念が高まる中、国内で唯一、一貫した生産体制を築いている最大手ガス会社ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)は、調達先の多様化を進

FPT情報通信、カメラ管理アプリにVNeIDログインを導入 (24日)

 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTテレコム[FOX](FPT Telecom)はこのほど、自社のスマート

石油小売大手、バイオガソリンE10の全国販売を前倒しへ (24日)

 ベトナム国内の石油元売り各社は、エネルギー安全保障の強化と化石燃料の輸入依存からの脱却を目指し、ガソリンエンジン用「E10ガソリン」(バイオエタノール10%混合ガソリン)の全国展開を、商工省が定めた2026...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved