ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

新型コロナ検査キット汚職事件、3.4億円収賄額トップの元保健相が控訴

2024/02/23 16:54 JST配信
(C)thanhnien
(C)thanhnien 写真の拡大.
  • 一審有罪判決の元保健相ら12被告が控訴
  • 元保健相は3.4億円収賄で一審禁固18年
  • ベトアー社も控訴、利益没収撤回求める

ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達に関する汚職事件で、1月中旬にハノイ市人民裁判所から有罪判決を受けた被告37人中12人が控訴し減刑を求めた。

 この12人には、主犯格のベトアー元社長のファン・クオック・ベト被告(男・44歳)、元保健相のグエン・タイン・ロン被告(男・58歳)も含まれる。一審裁判では、ベト被告が贈賄罪と入札規定に違反し甚大な被害をもたらした罪で禁固29年、ロン被告は収賄罪で禁固18年の判決を言い渡された。同事件では、ロン被告が225万USD(約3億4000万円)の賄賂を受け取り、収賄額が最も大きかった。

 また、ベトアーも法人として控訴を決めた。同事件で起訴されなかった組織・個人に対する検査キット販売で得た利益も不正利益とみなされて没収との決定を受けたが、これを不服として見直しを求め、同社とその系列企業の銀行口座の凍結・取引制限を解除するよう求めている。

 同事件は、ベトアーが国の研究(国防省傘下の軍医学院が展開し、科学技術省が承認して資金拠出する国家レベルの研究)の結果を違法に使用して検査キットの製造販売を実施し、検査キットの製造に用いられる原材料や機械設備の価格を水増しする形で生産コストを詐称して、不当な高値で販売したというもの。

 同社は2020年4月に保健省から流通認可を取得。2020年から2021年にかけて製品を販売し、1兆2350億VND(約75億円)の不正利益を獲得。不当価格に同意した見返りとして、医療管轄機関の要職をはじめとする関連機関の複数幹部に賄賂を渡していた。

 ベトナム共産党政治局傘下の腐敗防止中央指導委員会は、事件を重く見ており、捜査を直接監視してきた。同委員会の指導方針に基づき、私利目的で犯罪を首謀・主導・実行した者は厳罰に処すが、上司の命令に従っただけで私利私欲を持たなかった者に対しては、刑事責任と民事責任の免除が考慮されることになっている。

 裁判にかけられた被告38人のうち、東南部地方ビンズオン省保健局傘下の疾病管制センター(CDCビンズオン)のグエン・タイン・ザイン元所長のみが刑事責任を免れた。裁判所はザイン元所長について、入札既定の違反があったものの、同氏がベトアーからの賄賂を断固として受け取らず、部下に対しても賄賂を受け取らないよう指導していたことを考慮した。

 なお、上述の事件も含め、ベトアーによる新型コロナ検査キット関連の一連汚職事件では、中央・地方レベルの捜査機関がこれまでに計30件以上の刑事事件を立件している。

[Tuoi Tre 10:26 21/02/2024 U].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:縫製展示会「SaigonTex」、4月8日から開催 (2:39)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、4月8日(水)から11日(土)まで、縫製展示会「SaigonTex & S...

全国の監視カメラを国家人口データベースに接続、28年から民間も (30日)

 グエン・チー・ズン副首相は、治安や秩序、交通分野の監視カメラシステムと国家人口データベースとのデータ接続・共有およびスマートシティ監視・運営センターとの連携に関する計画を承認する首相決定第502号/Q...

ハノイ市人民評議会会議、早稲田OBのタン人民委員会主席が再選 (30日)

 28日午前に開催された第17期(2026~2031年任期)ハノイ市人民評議会の第1回会議で、フン・ティ・ホン・ハー氏が人民評議会議長に、ブー・ダイ・タン氏が人民委員会主席にそれぞれ再選された。 ハノイ市人民評...

戦死した夫が妻に残した10枚の手紙、半世紀経て映画に登場 (29日)

 北部紅河デルタ地方フンイエン省在住のダン・ティ・ソーさん(女性・75歳)は、夫が戦死する前に書いた手紙が、半世紀以上の時を経て映画のインスピレーションの源となり、かつての自分の悲しみが誇りへと変わる...

九州音楽コンクール、声楽など2部門でベトナム人が最優秀賞 (30日)

 3月21日から28日にかけて開催された第28回九州音楽コンクールで、ベトナム国立音楽院のズオン・ゴック・アインさんが声楽部門で、グエン・タイ・トゥイ・リンさんがポピュラー音楽(楽器)部門で、それぞれ最優秀...

FLCのクエット氏が会長に復帰、詐欺事件経て4年ぶりのトップ再任 (30日)

 27日に南中部地方ザライ省で開催されたセミナーで、地場不動産デベロッパーFLCグループ[FLC](FLC Group)のチン・バン・クエット氏が同社の会長として紹介された。クエット氏

4月施行の新規定、外資の技術移転優遇や外国人の強制退去規定など (30日)

 4月に施行される新規定6本をまとめて紹介する。 1. 技術移転法を改正する法律で優遇政策強化、海外企業の技術移転を促進  技術移転法を改正・補足する法律(4月1日施行)では、技術移転活動に対する国家の...

ホーチミン:国家重点案件のLNG発電所が着工、投資総額1150億円 (30日)

 ホーチミン市ヒエップフオック村で26日、国家重点プロジェクトに指定されているヒエップフオックLNG(液化天然ガス)火力発電所第1期の着工式が開催された。また同日には、ベトナム電力グループ(EVN)と事業主のヒ...

日本の家電ブランド「サンヨー」がベトナム市場に再参入 (30日)

 パナソニックは25日、ホーチミン市でイベントを開催し、家電ブランド「サンヨー(SANYO)」をベトナム市場に再投入すると発表した。市場復帰の第一弾として、若年層をターゲットとした新たなエアコンシリーズを展...

タンソンニャット空港の自動出国ゲートが2か月間稼働停止 (30日)

 ホーチミン市タンソンニャット国際空港に設置されている自動化ゲートのうち、出国用ゲートが新システムの設置およびアップグレードのため、2か月にわたり稼働を一時停止する。一方、入国用ゲートは通常通り稼働...

第73回ミス・ワールド、ベトナムでの初開催が決定 (30日)

 ミス・ワールド機構(Miss World Organization)は、「第73回ミス・ワールド2026」をベトナムで開催すると発表した。ベトナムでの開催は今回が初めて。なお、今年はミス・ワールド発足75周年の記念の年となる。 ...

世界金融センター番付、ホーチミンがASEANで3位に躍進 (30日)

 英シンクタンクのZ/Yenグループ(Z/Yen Group)と中国の総合開発研究院(CDI)が発表した「第39回グローバル金融センター指数(GFCI 39)」によると、ホーチミン市は前回から11ランク上昇し、世界120都市中84位となっ...

海事局、イランにベトナム船のホルムズ海峡通過支援を要請 (28日)

 ベトナムの海事水路局は建設省に対し、外務省を通じてイラン側と協議し、ベトナム企業が所有する船舶およびベトナム人船員がホルムズ海峡を安全に通過できるよう支援を求めることを提案した。  同局による...

「世界で最も清潔な空港トップ10」、カムラン空港が6位 (28日)

 英国航空サービスリサーチ会社のスカイトラックス(Skytrax)が発表した「世界で最も清潔な空港トップ10」2026年版で、カムラン国際空港(南中部地方カインホア省)が年間旅客数3000万人未満の部門で第6位に選出さ...

26年GW海外旅行の検索成長率、ダナンが2位 アゴダ (28日)

 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガポール)はこのほど、2026年のゴールデンウィーク期間における宿泊施設の検索動向を発表した。日本人旅行者...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved