ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

42年あまりの社会保険納入、手にする年金は月額2万円

2024/03/20 05:28 JST配信
  • 退職後の生活すら十分ではない年金額
  • 社会保険料を長く納めるほど損することに
  • 制度整備の時は労働者の権利を考慮すべき

ホーチミン市ビンチャイン郡に住む男性フアンさん(1963年生まれ)は、2023年12月末に年金の支給月額決定書を受け取り、大きなショックを受けた。

 42年2か月にわたって社会保険料を納め、自分の計算では少なくとも450万VND(約2万6900円)はあるだろうと思っていたが、実際は336万5129VND(約2万円)でしかなかったからだ。

 1981年9月から南部メコンデルタ地方バクリエウ省で教職につき、小学校や中学校の副校長、校長などを歴任した彼は、2008年1月31日に年金受給待機退職決定書を受け取った。

 当時の規定では、男性労働者の年金受給資格は満60歳に達しており、かつ満20年の社会保険料の納付期間があることだった。

 フアンさんは26年6か月の社会保険料の納付期間があったものの、まだ45歳で年齢要件を満たさず、また、年金支給額の算出上限にも達していなかったため、定年年齢に達するまでは年金支給額を増やすために、サイゴン交通運輸機械総公社(SAMCO=サムコ)の自動車サービス工場の警備員として働いた。同社で働く間、2008年5月から2015年12月までは国の給与制度に従って社会保険料が納付され、2016年1月から2023年12月までは会社の給与制度に従って社会保険料が納付された。

 社会保険料の納付期間が、国の給与制度に従っていた期間と、会社の給与制度に従っていた期間があったため、社会保険機関はこれらの期間の平均値をベースに年金額を計算。社会保険料の納付基礎となる平均月給が448万6838VND(約2万6900円)となったため、その75%の336万5129VND(約2万円)が月額年金となり、加えて7.5年の余剰納付期間分として1682万5643VND(約10万円)の一時金支給となった。

 しかしフアンさんは、この金額では自分が生活していくことすら十分ではないと話す。90歳近くになる両親も養わなければならない。「社会保険制度を信頼し、納付額、納付期間に応じた年金額の計算がなされると思っていました。ですが、長く納めるほど損をすることになりました」と彼は言う。

 フアンさんの計算では、2008年の退職時点で社会保険料を納めるのをやめていれば、退職前5年間の平均給与に基づいて年金額が計算されたため、今回決まったものより高い年金額になったはずだという。また、定年年齢に達するまで社会保険料を納めたがために、失業保険を受給することもできなくなった。

 「制度は実情に合わせて変更されて然るべきだとは思うが、個人的にはこの変更によって大きな損を被ることになったため、制度を整備する時には労働者の権利を念頭にしっかりと考慮し、社会保険料を長く納付した方がメリットがある仕組みにしなければならない」とフアンさんは指摘している。

[Nguoi Lao Dong 11:24 14/03/2024, F ].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています 免責事項
新着ニュース一覧
大韓電線がベトナムに工場を新設、超高電圧ケーブルの需要に対応 (14:18)

 韓国の電線大手である大韓電線(Taihan Cable & Solution)は、ベトナム法人の大韓ビナ(Taihan Cable Vina)が、東南部地方ドンナイ省で400kV級の超高電圧(EHV)ケーブル工場を着工したと発表した。  新工場は...

26年ベトナムGDP成長率予想+7.5%で据え置き、UOB最新報告 (6:46)

 シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は先般発表した最新の報告書で、2026年におけるベトナムの経済見通しは引き続き明るく、実質国内総生産(GDP)成長率は+7.5%に達すると予想した。GDP成長率...

世界の通信ブランド力ランキング、ベトテルが初の世界1位 (6:36)

 英ブランドコンサルティング会社のブランド・ファイナンス社(Brand Finance)が発表した「世界で最も価値のある通信ブランドトップ150(Brand Finance Telecoms 150)」2026年版によると、ベトナム軍隊工業通信グ...

ホーチミンの市場とともに生きる:ホアフン市場 (15日)

 まばらな呼び込みの声が響いては消えていき、ホアフン市場は再び果てしない静寂に包まれる。しかしその静寂の中で、馴染みのリズムで鼓動を続ける「心」がある。それは記憶の鼓動であり、素朴で飾り気はないが...

地場音楽ストリーミングアプリ「ジング」、普及率2位 (5:40)

 地場市場コンサルタント会社デシジョンラボ(Decision Lab)が発表した2025年10~12月の音楽ストリーミングアプリに関するレポート「ザ・コネクテッド・コンシューマー(The Connected Consumer)」によると、地場...

韓国ヘアサロンがホーチミンに1号店開業、人材育成も (5:08)

 韓国の大手ヘアサロン「ジュノヘアー(JUNO HAIR)」を運営するジュノビューティ(JUNO BEAUTY)は14日、ホーチミン市に1号店を開業した。  建物は地下1階から地上4階までで、ヘアカットなどのほか、ヘッドスパ...

ホーチミン、電動自転車のシェアサービス開始 3月中は15分間無料 (4:58)

 ホーチミン市で3月15日、既存の公共自転車シェアリングサービスに加えて、公共電動自転車サービスが新たに導入された。3月31日までの期間、市民や観光客は15分間の無料体験を利用できる。  ホーチミン市公...

日本政府、ドンタップ省の有機農業発展と地域開発に14万USD供与 (4:15)

 日本政府は13日、令和7年度(2025年度)日本NGO連携無償資金協力「ドンタップ省における有機農業の発展と環境に配慮した地域開発事業(第1年次)」の贈与契約署名式を開催した。  申請団体は特定非営利活動法人...

スタバ、アジアで最も高所に位置するファンシーパン店を開業 (3:51)

 米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)の現地法人スターバックス・ベトナム(Starbucks Vietnam)は14日、西北部地方ラオカイ省サパにあるファンシーパン山に新店舗「スターバックス・ファンシーパン...

ホーチミン:国際加工・包装・プラスチック展示会、3月末開催 (2:54)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、3月31日(火)から4月2日(木)まで、「第19回国際加工・包装...

第16期ベトナム国会・人民評議会選挙、全国の投票率は99.68% (16日)

 3月15日に実施された第16期(2026~2031年任期)の国会議員および各レベル人民評議会議員を選出する総選挙で、全国の有権者の投票率が99.68%に達したことが分かった。全国の選挙区で投票率が50%を下回った地区...

25年EC市場、ショッピー首位維持 ティックトックショップが猛追 (16日)

 2025年のベトナム電子商取引(eコマース=EC)市場は前年比で堅調に成長し、全体の約97%のシェアを占めるショッピー(Shopee)とティックトックショップ(TikTok Shop)の2強による競争が一段と激化している。 テ...

25年の多次元貧困率2.95%、貧困・準貧困世帯は108万世帯 (16日)

 農業環境省は11日、2022~2025年期の多次元貧困基準に基づく2025年の全国の貧困・準貧困世帯調査結果を承認する決定第806号/QD-BNNMTを公布した。  調査結果によると、2025年の全国の多次元貧困率(貧困世帯...

台湾鴻海のベトナム子会社、3940万USD増資 (16日)

 電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)のベトナム子会社であるフリアン・プレシジョン・テクノロジー・コンポーネント(Fulian Prec...

エア・インディア、デリー~ハノイ線を5月就航 (16日)

 インドの航空会社であるエア・インディア(Air India)は5月1日、インドの首都デリーとハノイ市を結ぶ直行便の運航を開始する。  同路線はナローボディ機を使用し、週5便で運航される。これにより、インドと...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved