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- 先月の雹を伴う雷雨でカフェのガラス落下
- 客と店員が負傷、女性客1人が下半身まひ
- 被害者は国立がんセンターの新人女医
ハノイ市ドンダー区チュンリエット街区タイハー(Thai Ha)通り1番地にある高層ビル「ベト・タワー」の1階に入居するカフェチェーン「ザ・コーヒー・ハウス(The Coffee House)」の店舗で先月、ガラス製カーテンウォールが落下して客とスタッフが負傷する事故が発生した。このうち、被害に遭った女性1人が下半身まひとなっていることが地元メディアの報道で明らかとなった。
これに先立つ4月20日夜、同市は激しい雷雨に見舞われて数百本の倒木被害が発生、一部地区では大粒の雹(ひょう)も観測された。この日、同ビルのガラス製カーテンウォールに雹が直撃して破損。ガラスが割れて落下し、店内にいたスタッフ4人と客3人の計7人が下敷きになるなどして重軽傷を負い、病院に救急搬送された。
翌21日にはスタッフ4人と客2人が退院。しかし、女性客のH・M・Lさん(29歳)は、椎体と肋骨の骨折、脊髄と内臓の損傷などの重傷を負っており、現在までに2回の手術を受けたが、今も病院で治療を続けている。Lさんは、研修医期間を終えたばかりで現在は、国内トップクラスのがん専門病院であるベトナム国立がんセンター(通称:K病院、ハノイ市)で働いている。
ザ・コーヒー・ハウスによると、事故が発生した店舗は事故当日の午後9時から営業を停止中で、同社が被害者の治療費も仮払いしているという。
被害者への賠償について、ザ・コーヒー・ハウスとベト・タワーの責任は明らかになっていないが、ザ・コーヒー・ハウスはLさんの治療をサポートし、慰問も積極的に行っている。この他、賠償案も提案しており、Lさんの回答を待っているとのこと。