ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

チョン書記長の国葬で長蛇の列、偉大な最高指導者に最後の別れ

2024/07/26 15:12 JST配信
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet 写真の拡大.
  • 書記長の国葬で雨の中、国民が長蛇の列
  • 腐敗撲滅や外交手腕で国民から強い支持
  • 国葬は25日・26日の両日に開催

7月19日に死去したグエン・フー・チョン書記長の国葬が、25日にハノイ市国家葬儀場で始まり、午前7時から初日の告別式が執り行われた。告別式には、老若男女を問わず全国から大勢の国民が集まり、国のために死の直前まで尽力した偉大な最高指導者に敬意を表し、安らかな眠りを祈る姿が見られた。

 一般国民は25日午後6時から葬儀場で書記長に最後の別れを告げることができるとあり、葬儀場付近の複数の場所では、雨が降る中で長い行列を作って順番待ちする国民の姿があった。チャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りとタンバットホー(Tang Bat Ho)通りの交差点では、午後8時30分時点で約1.5kmの長蛇の列ができていた。

 書記長の葬儀は、ホーチミン市1区の統一会堂(旧南ベトナム大統領官邸)と書記長の故郷であるハノイ市ドンアイン郡ドンホイ村でも同時に開催されている。国葬初日の25日に統一会堂を訪れた国民が余りにも多かったため、同市人民委員会は受付終了時間を当初計画より1時間延長して午後11時までとした。

 国民から強い支持と信頼を得た書記長が在任中に果たした功績としては、急速に変化する世界情勢の中でベトナムが直面する課題に対して現実的な対応を模索する「バンブー外交」の体現化と、党の浄化を目的として党幹部らの不正を厳しく処分した反腐敗運動「燃える炉」などが挙げられる。

 2011年に書記長に就任したチョン書記長は、「強さ、柔軟性、回復力」を持つ竹のようにしなやかな「バンブー外交」を提唱し、中露、欧米、日韓など立場の異なる各国との関係を発展させた。

 党の存続、ひいては国の政治的安定を追求する反腐敗運動「燃える炉」では、汚職事件に関与した多くの党トップ級の不正を次々と暴いていった。一連の運動では、◇グエン・スアン・フック元国家主席、◇ボー・バン・トゥオン前国家主席、◇ブオン・ディン・フエ前国会議長などが相次いで更迭された。

 歴史研究者で元国会議員のズオン・チュン・クオック氏は国葬2日目の26日午前、国家葬儀場で告別式に参列し、「書記長に向けられた国民の愛情に感銘を受けた。人々の心は最も正確な尺度と言える。書記長の国葬を見た人々、特に国の要職に就く人々の良心と責任感が目覚めることを望む」と述べた。

【関連記事】

故グエン・フー・チョン書記長の電子本棚サイトを開設 (2024/10/17)
ラム国家主席が書記長に選出、「反汚職と全方位外交を堅持」 (2024/08/05)
配車アプリのバイク運転手が無料サービス、チョン書記長に感謝し (2024/07/29)
チョン書記長が病室で過ごした日々、医師らが語る思い出 (2024/07/28)
駐日ベトナム大使館、チョン書記長の国葬期間に追悼式と弔問記帳を実施 (2024/07/26)
菅総理特使、チョン書記長の国葬に参列 国家主席らと会談 (2024/07/26)
チョン書記長の国葬1日目、日韓朝など各国代表が参列 (2024/07/25)
ハノイ:市内で交通規制、チョン書記長の国葬で 7月25日・26日 (2024/07/25)

[Thanh Nien 20:55 25/07/2024, 13:51 25/07/2024 / Vietnamnet 17:07 25/07/2024, 07:31 25/07/2024, 09:47 26/07/2024 / Vietnamplus 05:35 26/07/2024 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ郊外の2つのトンネル、軍幹部をかくまった地下要塞 (10:27)

 フランス軍との9年間におよぶ抗戦中、ハノイ市の旧ドンアイン郡ナムホン村(現在のフックティン村)と旧タインオアイ郡タムフン村(現在のタムフン村)の住民たちは、戦火から村を守り、また軍幹部をかくまいながら...

ホーチミン:郊外のブドウ園カフェがSNSで話題に (15日)

 ホーチミン市トイアン街区(旧12区)にオープンしたブドウ園カフェがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で人気を集めている。都会の喧騒を離れ、頭上を生い茂るブドウの房を眺めながら、冷たいコーヒ...

ハノイ:「オペラハウスの115年」特別プログラムを開催 (15日)

 ハノイ市の市民劇場(オペラハウス)はこのほど、劇場落成115周年を記念した特別プログラム「光とテクノロジーで語るオペラハウスの115年(115 nam Nha hat ke chuyen - di san cat loi bang anh sang va cong ngh...

26年のGDP成長率目標+10%以上、国会決議 (14日)

 国会は13日、2026年の経済社会発展計画に関する決議を採択した。決議では、15の主要目標と、11の重要任務および対策を規定している。  主な経済指標の目標は、◇国内総生産(GDP)成長率:+10%以上、◇国民1人...

ホーチミン:野菜価格が高騰、長引く雨で供給途絶 (14日)

 ホーチミン市では現在、長引く雨の影響により野菜の供給量が大幅に減少し、価格が急上昇している。この値上がりは家計を直撃し、飲食業や小売業者も苦境に立たされている。  市内のホックモン卸売市場とト...

ビンバス、国内初の電動スクールバスサービスを開始 (14日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製EV・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM

米モトローラ、ベトナム市場に再参入 スマホ5機種投入 (14日)

 米モトローラ(Motorola)が、ベトナムのスマートフォン市場に復帰した。同社は5機種の新型スマートフォンを投入し、本格的に再参入を図る。  投入されたのは、「Motorola Razr 60」、「Motorola Edge 60 Fus...

国産ブロックチェーンプラットフォーム「オナスチェーン」登場 (14日)

 オナスチェーン・ブロックチェーン・テクノロジー(OnusChain)は11日、南中部地方ダナン市で国産ブロックチェーンプラットフォーム「オナスチェーン」を発表した。  同プラットフォームは、教育機関、企業、...

地場ミンタックグループ、韓国電力技術と提携 洋上風力発電事業で (14日)

 韓国電力公社(KEPCO)の子会社で、発電所の設計や建設などを手掛ける韓国電力技術(KEPCO Engineering & Construction Company)は10日、再生可能エネルギー事業の開発や投資を行うベトナムのミンタックグループ(M...

チュングエン・レジェンド、ホーチミン中心部に新店舗をオープン (14日)

 地場大手コーヒーメーカーのチュングエングループ(Trung Nguyen Group)傘下のチュングエン・レジェンド(Trung Nguyen Legend)は11日、ホーチミン市サイゴン街区パスツール(Pasteur)通り164番地に新店舗「チュン...

プルマンホテルでの違法賭博事件、官僚ら被告141人に有罪判決 (14日)

 ハノイ市人民裁判所は12日、2024年6月にハノイ市のホテル「プルマン・ハノイ(Pullman Hanoi)」内のクラブ「キングクラブ(King Club)」で摘発された賭博事件の被告141人に有罪判決を下した。  キングクラブ...

クオン国家主席、初訪越のヨルダン国王と会談 (14日)

 ルオン・クオン国家主席は12日、ベトナムを公式訪問したヨルダンのアブドッラー2世国王陛下と会談した。国王のベトナム公式訪問は、両国が外交関係樹立45周年(1980年~2025年)を迎える中で行われたもの。  ...

ロシア製抗がん剤、保健省がベトナムでの流通許可 (14日)

 保健省医薬品管理局はこのほど、ロシア製抗がん剤「ペンブロリア(Pembroria)」に対して、ベトナムでの流通登録証明書を発行した。  主成分はペンブロリズマブ(Pembrolizumab)で、肺がんや黒色腫、大腸がん...

ラオカイ省人民委主席がニンビン省人民委主席に転任 (14日)

 西北部地方ラオカイ省人民委員会主席を務めていたチャン・フイ・トゥアン氏は12日午前、書記局の決定により、北部紅河デルタ地方ニンビン省共産党委員会副書記(2025~2030年任期)に就任した。  また、同日...

FPTとヤマト運輸、ベトナム人大型トラックドライバー育成で協業 (14日)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)とヤマトホールディングス株式会社(東京都中央区)傘下のヤ

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved