ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:中国発のぬいぐるみブラインドボックスがブーム

2024/11/23 10:16 JST配信
(C) znews
(C) znews 写真の拡大
  • ぬいぐるみ「ベイビー・スリー」がブーム
  • 中身が見えないブラインドボックス購入
  • 購入客、開封時の「驚き」に楽しみ

中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームになっている。

 日曜日の夜7時30分、ホーチミン市ゴーバップ区ファンバンチ(Phan Van Tri)通りでは、中身が見えない「ブラインドボックス」を売る露店に若者が集まる。

 彼らのお目当ては、注目を集める「ベイビー・スリー」の特別なデザインだ。露天では、大きな段ボール箱に様々なデザインの商品が入った小箱が詰められており、客はそこから選ぶ。6個入り「フルボックス」であれば100万VND(約6000円)を超えるが、1個25万~32万VND(約1500~1900円)で小分け販売もされている。

 ティックトック(TikTok)で販売場所を知ったというトゥーさん(女性・2005年生まれ)は、15km離れた7区からやってきた。「十二支シリーズ」の1つを29万VND(約1760円)で購入したそうで、開封直前のワクワク顔で、「ネットでレビューを見て、とても可愛かったので買いに来ました」と話した。

 「ベイビー・スリー」は、ホーチミン市ではゴーバップ区ファンバンチ通りのほか、ビンタイン区ファンダンルウ(Phan Dang Luu)通り、フーニュアン区ホアンミンザム(Hoang Minh Giam)通りなど、市内の複数の大きな通りで販売されている。販売は夜間に行われることが多い。

 以前には、「ラブブ(Labubu)」や「クライベイビー(Crybaby)」といった似たような商品も流行したが、「ラブブ」が1つ数百万VND(100万VND=約6000円)するところ、「ベイビー・スリー」は約5分の1の価格で、安価ながらデザインが豊富な点が、人気となった理由の1つのようだ。

 十二支シリーズを購入したトゥーさんは、一緒に来ていたボーイフレンドとさっそく開封し、出てきたものが欲しかったデザインではなかったため、少しがっかりした表情になった。

 なお、彼女は以前ラブブでも同じようなコレクションをしており、ラブブを含めてこれまでに計10個は買ったという。気に入らないデザインが出た場合はすぐに売却し、次のレアアイテム購入資金に充てているそうだ。

 ブラインドボックス購入客は、開封時の「驚き」に、その楽しみを感じている。そのため、好きなデザインが出なかったり、もう持っているものがまた出たりすれば、すぐに売却し、次の「驚き」を買う。露天の中には、こうして「リリース」された開封済み商品を、新品より少し値下げして販売するところもある。

 この「ベイビー・スリー」人気は、ここ数年で世界的に急成長するブラインドボックスブームの流れを汲むもので、ベトナムの若者にも急速に広がっている。

 インドに本社を置く市場調査会社コグニティブ・マーケット・リサーチ(Cognitive Market Research)の調査によると、2024年の世界のブラインドボックス市場規模は142億5000万USD(約2兆2000億円)で、2032年には383億USD(約6兆円)に拡大する見通しだ。

 アジア太平洋地域の市場規模は32億7000万USD(約5100億円)、うち中国が14億7000万USD(約2300億円)、日本が4億5200万USD(約700億円)、韓国が3億2700万USD(約500億円)となっている。

[Znews 13:59 18/11/2024, F ].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:空港新ターミナル行き電気バス路線を運行開始 (5:42)

 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミナル(ben xe buyt Sai Gon)とタンソンニャット国際空港を結ぶ「109番」の路線バスについて、このほど開業...

ベトジェットエア、5月5日限定で運賃55%割引キャンペーン (4:48)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(月)の午前0時から23時までの1日限定で、ベトナム国内線と国際線のエコクラス運賃が55%割引(税など含まず)

4月のベトジョー記事10選:トランプ関税、石破首相訪越など (1日)

 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました。180以上の国・地域に一律10%の関税を課した上で、国・地域ごとに異なる税率を上乗せし、ベトナムに対し...

1975年4月30日、統一会堂でベトコンの旗を振った兵士の記憶 (4/27)

 1975年4月30日、特殊部隊の兵士だったファム・ズイ・ドー上尉(男性・75歳)は、南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の2階に駆け上がり、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の旗を何度も振っ...

4月のベトジョー記事アクセス数ランキング (1日)

 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の歴史を有する毒ヘビ養殖村、高収入も危険と隣り合わせ

4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに読みたい記事8選 (4/30)

 今から50年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の正門に2台の戦車が突入し、サイゴンが陥落しました。これにより、長く続いたベトナム戦争が終結しました。 ...

ベトナム軍事歴史博物館、南部解放記念日に伴う5連休は入館無料 (4/30)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区にあるベトナム軍事歴史博物館は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデー)に伴う4月30日(水)から5月4日(日)までの5連休中の入館料を無料とすることを決めた。  今回の決定は...

世銀、ベトナムの25年GDP成長率予想を+5.8%に下方修正 (4/29)

 世界銀行(WB)は先般発表した最新レポートの中で、ベトナムの2025年における国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.8%から+5.8%へと▲1.0%pt下方修正した。理由として、世界的な貿易政策の不確実性や経...

ハイテク・GX・半導体分野の高付加価値化で日越協力フォーラム開催 (4/29)

 石破茂内閣総理大臣は28日午後、ファム・ミン・チン首相とともに、日越企業が会するハイテク・グリーントランスフォーメーション(GX)・半導体分野における高付加価値産業創出に向けた日越協力フォーラムに参加...

ラムドン省:国会民族評議会議長が党委書記に転任 (4/29)

 ベトナム共産党政治局は、国会民族評議会議長のイー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏を、南中部高原地方ラムドン省共産党委員会書記(2020~2025年任期)に任命した。  同省で28日に開催された任命式には、政...

ホーチミン:ビンタン区にブックストリートが新たにオープン (4/29)

 「第4回ベトナム書籍・読書文化の日」開幕に合わせて25日、ホーチミン市ビンタン区にブックストリートが新たにオープンした。  ビンタン区ビンチドンB街区の高技術医療区内に設置され、広さ約2000m2に12の...

石破首相、クオン国家主席とマン国会議長と会談 (4/29)

 ベトナムを訪問している石破茂内閣総理大臣とルオン・クオン国家主席は現地時間28日午前11時20分から約45分間にわたり、国家主席府で会談を行った。その後、現地時間同日午後2時20分から約40分間にわたり、国会...

THグループ、ビンズオン省に新工場建設へ 投資総額334億円 (4/29)

 THミルク(TH Milk)などを展開する乳業大手THグループ(TH Group)は、東南部地方ビンズオン省の第3ソンタン工業団地内に牛乳・乳製品加工工場「THビンズオン(TH Binh Duong)」を建設する計画だ。  同工場は敷...

統計局、戸籍登録・統計に関する国家レポートを初公表 (4/29)

 財政省傘下の統計局は25日、「2021~2024年度の戸籍登録・統計に関する国家レポート」を発表した。同レポートが発表されるのは今回が初めて。  同レポートでは、出生・死亡・婚姻の登録データに加え、出生...

ホーチミン:南部解放記念日の4月30日は全路線バス無料運行 (4/29)

 ホーチミン市公共交通管理センターは、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)を記念して、南部解放記念日の4月30日(水)に、市内を走る路線バスと近隣省から同市までを結ぶ路線バスを無料運行...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved