ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ビエンホア空港のダイオキシン除染、米国が処理費用1.3億USD追加

2025/01/22 14:46 JST配信
(C) thesaigontimes
(C) thesaigontimes 写真の拡大.
  • 枯葉剤除染プロジェクトの実施状況視察
  • プロジェクト費用計4億3000万USDに
  • 第1期では汚染土壌15万m3処理予定

ベトナムにおける戦後の地雷・有害化学物質の被害克服に関する国家指導委員会(701指導委員会)委員長のホアン・スアン・チエン国防次官は17日、マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使と共に、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港のダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクト(第1期)の実施状況を視察した。

 チエン氏はナッパー氏との会談で、米政府が枯葉剤被害者の支援範囲を拡大するため、同プロジェクトの費用として1億3000万USD(約203億円)を追加し、計4億3000万USD(約670億円)としたことに感謝の意を表した。

 同プロジェクトは2019年4月からの5年余りで、汚染土壌10万7000m3(汚染地域13haに相当)を処理してきた。国防省は防空空軍部隊に対し、米側と協力して熱処理システムの設置を急ぎ、プロジェクトの進捗を速めるよう指示した。

 ベトナム戦争中、ビエンホア空港は米軍の重要な基地で、大量の有害化学物質が保管されていた。1969年末から1970年3月にかけて重大な化学物質流出事故が4回発生し、深刻な環境汚染を引き起こした。有害物質の処理は2期に分け10年間かけて行う計画で、第1期では2025年までに汚染土壌15万m3を処理する予定だ。

【関連記事】

ビエンホア空港のダイオキシン除染、熱処理システム着工 (2025/09/18)
第13回越米国防政策対話、外交関係樹立30周年 (2025/05/09)
米国大使、クアンビン省のザップ将軍の墓を初訪問 (2025/04/04)
ビエンホア空港のダイオキシン除染、米大使館が3200万USDの新規契約 (2023/07/28)
ビエンホア空港のダイオキシン除染、処理後の用敷地引き渡し 7300万USDの新規契約も (2023/03/08)
米国、ビエンホア空港のダイオキシン除染でベトナム企業と契約 (2022/12/22)
ビエンホア空港のダイオキシン除染、開始1年の結果発表 (2021/01/25)
清水建設、ビエンホア空軍基地で枯葉剤汚染土壌の浄化実証に成功 (2020/12/10)

[Kinh Te Sai Gon 17/01/2025, O].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
国会、改正税務管理法を可決 課税方式を定額から売上ベースに (17:56)

 国会は10日、改正税務管理法を賛成多数で可決した。同法は9章・53条で構成され、2026年7月1日に施行する。ただし、一部の規定は2026年1月1日に前倒しで施行する。  同法では、適用対象を拡大し、ベトナムで...

フーコック国際空港、26年年初からサングループが運営引継ぎ (14:32)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン空港社(SAC)は、フーコック国際空港(南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック島)におけるベトナム空港社[ACV](Airpor

インボイス不発行の罰金額を規定、26年1月施行の新政令 (13:15)

 税務・インボイスに関する行政処分を規定した政令第125号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第310号/2025/ND-CP(2026年1月16日施行)では、税務・インボイス違反に対する処分内容が更新される。  新政令...

車いすでピックルボールに打ち込む人々 (7日)

 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道のりを三輪バイクで走り、ピックルボールに打ち込んでいる。フアンさんにとって、ピックルボールは障がいへ...

THACOと韓国現代ロテムが戦略提携、高速鉄道車両の国内生産で (13:01)

 地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)は4日、鉄道車両や軍用兵器等を生産している韓国の現代ロテム(ヒョンデロテム=Hyundai Rotem)との間で、ベトナムの高速鉄道お...

電動車両の充電サービス向け電気料金、最大25円/kWhに (6:34)

 商工省はこのほど、電動車両の充電サービスに対する小売電気料金の規定を盛り込んだ通達第60号/2025/TT-BCTを発出した。同通達は、一部条項を除き即日施行された。  電動車両の充電サービスに対する小売電...

ベトナム・カンボジア首相が会談、新たな国際国境検問所も開通 (6:23)

 ファム・ミン・チン首相とカンボジアのフン・マネット首相は8日、タンナム(ベトナム南部地方タイニン省)・メウンチェイ(カンボジア南部プレイベン州)国際国境検問所の開通式の共同主宰に合わせて、会談を行った...

信頼性の高い製薬会社、ハウザン製薬が製薬部門で8年連続首位 (5:39)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は5日、2025年の信頼性の高い製薬会社トップ10を発表した。製薬部門では、ハウザン製薬[DHG](Hau Giang Pharmaceutical)

ハロン湾:観光時に個人情報の提供が必要に、12月10日から (5:03)

 ハロン湾・イエントゥー世界遺産管理委員会は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産である東北部地方クアンニン省のハロン湾の観光チケット販売管理業務に必要な情報提供に関する通知第64号/TB-BQLDS...

米海軍の艦船「トリポリ」など2隻、ダナンに寄港 (4:48)

 米海軍第7艦隊のアメリカ級強襲揚陸艦「トリポリ(USS Tripoli、LHA-7)」とタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「ロバート・スモールズ(USS Robert Smalls、CG-62)」の2隻が8日、2000人余りを乗せて南中部地方ダナン...

InsureMOとFPT、戦略的パートナーシップを締結 保険業務改革で (4:09)

 シンガポール発の保険業界向けのテクノロジープロバイダーであるInsureMO株式会社(東京都港区)は、ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FPTジャパ

Abalance、フート省に設立した連結孫会社を特定子会社に異動へ (3:43)

 太陽光パネル製造事業やグリーンエネルギー事業などを手掛けるAbalance株式会社(東京都品川区)の連結子会社であるTOYOの傘下で、5日付けで北部地方フート省に設立されたTOYO SOLAR CLEAN ENERGYは、資本金とし...

ワークアカデミー、ホーチミン市経済大学などと人材育成で連携 (2:32)

 大学授業運営や資格講座運営などの教育サービスを展開する株式会社ワークアカデミー(大阪府大阪市)は11月26日、ホーチミン市経済大学(UEH)およびゴエン・ビジネス・トレーニング(GOEN Business Training)との間...

ビンフューチャー賞、HPVワクチン開発に貢献の4人に大賞 (9日)

 画期的な科学技術イノベーションを表彰することを目的とする国際科学技術賞「第5回ビンフューチャー(VinFuture)賞」の授賞式が5日、チャン・タイン・マン国会議長の立ち会いのもと、ハノイ市で開催された。 ...

ビンファスト、電動バイクのオンライン販売を開始 (9日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)はこのほど、電動バイクのオンライン販売を公式サイト<

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved