ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

FV病院、AI統合型のロボット放射線治療装置を導入 ベトナム初

2025/05/14 13:38 JST配信
(C) baotintuc
(C) baotintuc
  • 「サイバーナイフS7」を国内初導入
  • ベトナム人患者に国内で治療する機会提供
  • 医療ツーリズムの発展にも寄与

ホーチミン市7区のFV病院(フランス・ベトナム病院=FV Hospital)は7日、約2000億VND(約11億1700万円)を投じて、ベトナムの病院として初めて人工知能(AI)を統合したロボット放射線治療装置「サイバーナイフS7(CyberKnife S7)」を導入すると発表した。

 サイバーナイフS7は、1990年に米スタンフォード大学の脳神経外科医ジョン・R・アドラー博士が初めて開発した放射線治療装置の最新バージョンで、30年以上にわたる応用と7回の改良を経て、世界の主要な科学誌に発表された5000本以上の研究によって臨床的な有効性が証明されている。

 特徴は、リアルタイム画像ガイド技術と、6MVの直線加速器を備えたロボットアームを組み合わせ、3D空間内で自在に動きながら1mm未満の精度で腫瘍をターゲットにできる点だ。この高精度により、放射線量を腫瘍に最大限集中させ、がん細胞を効果的に破壊する。

 さらに、最先端のシンクロニー技術とAIによって、呼吸や体内の動きに伴う腫瘍の移動にリアルタイムで対応し、放射線ビームの位置を自動調整するため、従来の放射線治療装置で必要だった固定器具や呼吸制御装置を使用する必要もない。

 ビームが腫瘍に正確に照射されることで健康な組織の不要な被ばくを最小限に抑え、副作用を抑制しつつ、治療中の快適さと治療後の生活の質を高めることができる。治療回数も従来の10~40回から1~5回へと大幅に短縮される。

 最先端技術をがん治療にいち早く取り入れることで、FV病院は、ベトナム人患者に海外に行かずとも国内で治療する機会を提供するとともに、ベトナムに住む外国人の医療ニーズや医療ツーリズムの発展にも寄与したい考えだ。

 なお、サイバーナイフS7によるがん治療は、国家医療保険の対象として認可されている。

[Bao Tin Tuc 05:20 07/05/2025, F].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
おしぼりのFSX、ベトナム現地法人をハノイに設立 (2:36)

 「おしぼり」のレンタル・企画開発を手掛けるFSX株式会社(東京都国立市)はこのほど、生産体制の強化とアジア・ASEAN市場への新たな足掛かりとして、同社100%出資のベトナム現地法人「FSXベトナム(FSX VIETNAM)...

ハノイ:一部の通りで交通規制、建国80周年行事で【8月20日更新.. (20日)

 ハノイ市警察は、8月革命記念日80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)および建国記念日80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念行事の実施に伴い、市内の一部の通りを車両通行止めとする。式典関係車両と...

クオン国家主席、ブータン国王と会談 外交関係樹立後初の訪越 (20日)

 ルオン・クオン国家主席は国家主席府で19日、ブータンのジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王と会談した。ブータンの国家元首による訪越は、2012年1月の両国の外交関係樹立以来、初めてとなった。  ...

「音」で熟度を見極める、ドリアン収穫のプロ (17日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省(旧ティエンザン省)在住のグエン・チョン・タンさん(男性・26歳)は、ドリアンを収穫する職人チームの主力の「ドリアンカッター」を務めている。タンさんの的確な判断力のおか...

ドンナイ省:チアン水力発電所拡張プロジェクト着工、南部最大規模 (20日)

 ベトナム電力グループ(EVN)はドンナイ省チアン村で19日、チアン水力発電所拡張プロジェクトの起工式を行った。  同プロジェクトは、EVNが投資主を務め、EVN傘下の第3電力プロジェクト管理委員会(EVNPMB3)が...

ハティン省:ビンホームズ工業団地など3件のプロジェクト着工 (20日)

 北中部地方ハティン省は19日、8月革命記念日80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)および建国記念日80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を記念し、3件の主要プロジェクトの着工式を開催した。  最も注目さ...

ハノイ:主要観光地結ぶ電気バスを運行開始、年末まで無料 (20日)

 ハノイ市は18日、観光促進と市民の利便性向上を目的に、電動バス路線「E11」を新たに運行開始した。同路線は、ホアンキエム湖やホー・チ・ミン廟、旧市街など市内の主要観光地を結び、地場系コングロマリット(...

ベトテル、R&Dセンターとデータセンターを同時着工 (20日)

 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は19日、「ベトテル研究開発(R&D)センター」と「アンカインデータセンター」の2つの大規模プロジェクトを同時に着工した。  ベト...

ビンG、ハノイで東南アジア最大の国家展示センター開業 (20日)

 ハノイ市で19日、東南アジアで最大かつ世界でもトップ10に入る国家展示センターが開業した。  開業式典には、トー・ラム書記長、ファム・ミン・チン首相、グエン・タン・ズン元首相をはじめ、多くの高官・...

南北高速道路東側路線の3区間が開通、全長750km (20日)

 南北高速道路の東側路線建設工事の一部であるブンアン~ブン区間、バンニン~カムロ区間、ホアリエン~トゥイロアン区間の3区間が、19日に開通した。  今回の3区間の開通により、ハノイ市から南中部地方ダ...

ホーチミン:55階建て複合施設が落成、国際金融センターへの第一歩 (20日)

 ホーチミン市で19日、55階建ての複合施設「サイゴンマリーナIFC(Saigon Marina IFC)」が落成した。これは、同市における国際金融センター構築の第一歩となる。  落成式には、同市共産党委員会のグエン・バ...

ハノイ:違法ポーカー賭博で63人に有罪判決、日本人被告は禁固2年 (20日)

 ハノイ市で2023年10月に違法ポーカー賭博場「ルーカス・パレス・クラブ(Lucas Palace Club)」が摘発された事件で、同市人民裁判所は15日、63人の被告に有罪判決を下した。  チャン・スアン・ミン被告(男・3...

公安省、国家データセンター第1拠点を運用開始 (20日)

 公安省は18日、ハノイ市ホアラックハイテクパーク内で「第1国家データセンター」を落成し、運用を開始した。  同センターは20haの用地に建設され、1300ラックを設置している。建設・安全・環境保護・グリー...

7月の新車販売台数統計、1~7月期の販売台数上位20ブランド (20日)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年7月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比▲1%減、前年同月比では+10%増の3万...

TCJグローバル、地場日本語教育機関と提携 市場シェア拡大を推進 (20日)

 外国人留学生向け進学・就職日本語コースの運営などを手掛ける株式会社TCJグローバル(旧:東京中央日本語学院、東京都新宿区)は18日、ベトナム国内で日本語教育と留学・就労者紹介事業を行うキーグループ(Key G...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved