![]() イメージ写真 ![]() |
- 30年から排ガス基準レベル2以上を適用
- ガソリンバイクの50%以上を電動化
- コンダオ諸島全域で電動バス網を整備
ホーチミン市当局は、コンダオ特区(コンダオ諸島)で2026年7月1日から排出ガス規制を開始し、2030年1月1日からは全てのバイク・自動車に対し排ガス基準レベル2以上を適用する方針を明らかにした。
2030年までに諸島内の全車両の排ガス基準達成を目指す。その一環として、2025〜2030年の間にガソリンバイクの50%以上を電動バイクに置き換えるほか、全タクシーを電動車両とし、電動バス網を全域に整備する。2031年以降は全てのガソリンバイク・自動車を電動車両に置き換え、島民の公共交通機関利用率を80%に引き上げる。
同諸島には現在、公共交通機関がなく、約8420台の個人車両(バイク8000台、自動車420台)に依存している。市は全長72kmのバス路線を整備し、6路線で電動バス(40席)計30台を導入する計画だ。
電動バイクへの置き換え支援策として、登録・ナンバープレート発給料の免除や、低所得層向けの購入代金一部補助などが予定されている。
2025年9月に同諸島は国家送電網に接続されるため、電動車両への電力供給に支障はないと見られる。地元当局は電動車両のほか、自転車や馬車など環境にやさしく観光活動に適した移動手段についても推進する方針だ。
なお、コンダオ諸島は面積約76km2、16の島々から成り、人口は約1万人で、年間約60万人(うち外国人1万7000人)が訪れている。