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- 観光名所の線路沿いカフェで接触事故
- テーブルがなぎ倒され、飲み物が散乱
- 行政処分に向けて当局が調査開始
ハノイ市の観光名所となっているホアンキエム区の「線路沿いカフェ街」でこのほど、喫茶店のテーブルに列車が接触する事故が発生した。事故の様子を映した動画がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で拡散しており、投稿から1日で200万回以上も再生された。
これに先立つ7日、「Seni World Travel」というアカウントが問題の動画を投稿した。10秒余りの動画には、線路脇に並べられたテーブル席が映っていた。目の前を列車が通過するとき、いくつかのテーブルに接触し、テーブルがなぎ倒され、飲み物などが散乱した。近くにいた数人の観光客が悲鳴を上げ、面白がってスマートフォンで撮影する観光客の姿も見られた。
ホアンキエム区人民委員会は地元メディアに対し、事故について把握しており、地元警察に情報提供して調査を依頼したと明らかにした。当局は近日中に事故現場を特定して、処分を科す方針だ。
「線路沿いカフェ街」では、2017年末ごろから喫茶店がオープンし、コーヒーを飲みながら列車が走る光景を間近で眺めることができるとして、国内外の観光客の間で人気を集めている。しかし、多くの喫茶店が線路脇に席を並べたり、観光客が写真や動画撮影のために線路内に立ち入ったりしているため、安全確保の観点から大きな問題となっている。
「線路沿いカフェ街」での事故は今回が初めてではなく、当局は同エリアの出入口の警備を強化するとともに、観光客と喫茶店経営者に対し、安全規則の遵守を義務付けていたが、依然として規則を守らない店舗があるのが現状だ。
市当局は「線路沿いカフェ街」の観光的魅力を認めつつも、人気があるからといって安全規則を無視していい理由にはならないと強調した。